ピックルボールと怪我 / ピックルボール119

Painful joints human anatomy concept with the body as a group of circular panels of sore areas as an arthritis illness symbol for health care and medical symptoms due to aging sports and work injury.
Original image: Shtterstock

いつもの前置き

こんにちは
前回はPBの話題ではなく、私のアイボーが末期がんになってしまったと言う悲しいお話をしました。今後も彼の状況に変化等あれば時々ここで報告します。でも今回からまたいつものPBallを中心としたブログ復帰です!

ピックルボールと健康

アイボーが病気でも、今のところキモセラピーなどの治療が効いているのか、体の不調や痛みは夕方に時々襲ってくる程度なので朝や昼間は彼の様子を見つつ私はPBallやテニスに出かけます。 アイボー両親のPBグループの仲間になったので週2回、朝9:30~昼12時過ぎまでプレーして、たまにその後みんなでランチに行きます。15人ほどの仲良しグループですが、皆色々忙しかったりするので毎回少しずつ違うメンバーが7〜8人集まります。
先日は珍しく12人来ました。アイボーも調子良かったので私と一緒に来ました。アイボーの他にもティムさんが前立腺がんでPBallの後は病院で放射線治療を週五日受けています。セドリックさんはパーキンソン病ですがPBallはめちゃくちゃ上手いです。そして腰や膝の手術をした人が3人。みんな色々あります。私は最近テニスとPBall張り切りすぎて肩が痛いです。アイボーパパが「なんなんだみんな。今日ここで体に全く問題なく100%健康だと言う人は手をあげて!」 と言ったら12人の誰も挙手しませんでした。笑 みんな大笑いです。ここの仲間たちは60歳以上が多いのでみんな何かしら故障中。ほとんどの仲間は健康維持と社交のためにPBallしてますが、なんでもやり過ぎるとまずいことになってしまいます。健康維持のつもりが腱鞘炎や関節炎や足を挫いたりロテーターカフを痛めたりするのです。

Bloombergの記事から

6月26日のBloomberg.comの記事を読みました。「アメリカではピックルボールが原因で病院に行った人の数が激増している」と言う記事です。PBallアソシエーションによると、2021~2022年のアメリカのPBall人口は3700万人で、これは総国民の14%!にあたるそう。コロナ前まではPBallはご隠居組の老後の趣味的イメージだったのが、パンデミック以降そのプレーヤー年齢がどんと下がったそうで、SFIAの調査によると2021年データでPBall人口18〜34歳まで=18.5%、55歳以上が19.8%、そして35~54歳までが61.7%となっています。そしてレクリエーションとしてプレーする人たちの人口は2019年から2021年の間に40%も増えたそう。そしてPBallコート数は2022年時点でインドア、アウトドア含めてアメリカ国内38.000コートできたそうです。

そんな中、アメリカUBS銀行の調べによると今年、PBallが原因で病院にかかる医療費等は今年4億ドル(578億円)に上りそうだと。健康保険会社は、近年予想外に人工股関節置換術や膝関節トラブルなどによるクレームが多く、そしてこれらの多くがPBallが原因のようだと言うことです。今年、PBallによる怪我や故障に関わる保険のコストは2億5千万〜5億USドルになると予想しています。5億ドルを現在の円レートに換算すると712億円となります。
その原因は次のグラフを見れば明らか。PBallプレーヤー人口は2017年から今年までの間になんと150%も増加しています。

2020年のデータによると、PBallで救急病院にゆく率は0.27%で主に60歳以上の方々。怪我や故障の主な原因は筋違い、足が攣った、挫いた、骨折などです。次のグラフを見ると2010年から2018年の間で年齢60歳代と70歳代の方々の怪我がとんでも無く増加しているのが顕著ですね。「これはピックルのせいに違いない!」と言うわけです。

上の2010年から2018年のデータの詳細としては、救急病棟に行った数67000人、外来治療に行った数36万6千人、簡易手術(入院なし)88000人、入院47000人、リハビリ等22000人などなどで、これらを統括してPBallが関与しているケースの医療費は3億7千700万ドル(537億円!)で、このうち80%が外来患者、20%が入院患者です。

本日のまとめ

以上、意外と驚いた数字が出て来たと思います。テニスならまだしも、一般に”体に負担の少ないスポーツ”のイメージのPBallがこれほど医療費の莫大な増加の原因になっていたとは! 700億円もの額となれば健康保険会社もPBallに要注意です。 
私はテニスとPBall両方やっているので、多分両方が原因で肩や肘を痛めました。アイボー母は今はPBallしすぎで腰を痛めて今週病院でMRIに行きます。
これは私の私見ですが、初心者の内は球を強打することもあまり無く、羽子板(懐かし!)で羽突きするレベルなのであまり怪我は少ないですが、上手くなって来るとどんどん力も出てきます。そこで無理に手首や足首を捻ったり強く打ちすぎて関節を痛めたりという事がはじまってくるのです。 もっと上手くなってくるともっと怪我のレベルも高くなってきます。私は今テニスのドキュメンタリー・シリーズの”Braking Point”というのを観てますが、プロテニス選手たちの一番の敵は、相手プレーヤーではなく怪我であったりするよと言うことが分かります。

プロでもアマでもまず怪我をしないこと。怪我を未然に防ぐ、怪我の予防を怠らないこと。これは必須ですね。
そのためには皆さん、プレーの前には体の関節の可動域を広げ関節を和らげる運動、硬くなってる筋肉をほぐす運動、足がつらないように足の腱や筋などをストレッチさせる運動、エレクトロライト(電解質の補給サプリメントミネラル)を激しく汗をかいて運動した後などに飲むなどの、怪我や故障予防のためのメンテナンスを忘れないでください。特に今のような暑い夏場で汗をたくさんかく場合は体からミネラルが欠如してく事が多いので水だけではナトリウムなどの補給が間に合わず脱水症状になったりします。その予防には水に少しの塩を入れるのも良いですが、エレクトロライトでナトリウムをしっかり補給したいですね。

ちなみにアメリカでは、足つりの予防にピックルジュースなるものを飲むのが流行ってます。私のアイボー両親はPBallした日の夜は、寝る前にピックルジュースをショットグラスに1杯(30~60ml)飲んで寝ます。飲み忘れると夜中に足が攣って痛くて起きて、慌ててピックルジュース飲んで再びベッドへ。すると足のつれが治るんだそう。こちらではピックルのつけ汁だけ(ピックル入ってない)が売ってます。なんかしょっぱいし酸っぱいしかなり不味いけど私もしょうがなく飲みます。 あと人によっては足が攣った時は洋風辛子(イエロー・マスタード)を小さじ1杯食べると治ると言います。私のテニスのコーチはこのマスタード派です。
次の写真2枚は私がいつもテニス/PBallバッグに忍ばせてるピックルジュース240mlです。ボトルの裏側には「エクササイズの前かエクササイズの途中でこれを飲んで筋肉のひきつれを防ぎましょう」とあります。ピックルジュースとあるけど、決して日本でいうジュースの感覚ではなく、ピックルのつけ汁そのまんまの味です。
ウェッ。
皆さんも怪我や故障にお気をつけてピックルを楽しんでください!
Aya

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    本当に大事なことは、自分自身と自分の愛する人たちの心とカラダの健康に気を配ること。どんな人でも”明日は何が起こるかわからない”のだから、今をキラキラと輝いて生きてゆきたい。