ピックルボールのパドルとボール。パドルにより多少形や大きさや重さが異なり、ボールには屋内用と屋外用があり、そしてボールを制作するブランドによって打球感が違ったりする。
アメリカで最も急成長しているスポーツ
こんにちは、アヤです。
突然ですが、ピックルボールという名をご存知ですか？
まずは上の動画をご覧ください。これはユタ州で毎年開催されるシニアトーナメントの模様です。全米42州から,50歳から80歳以上！までの775プレイヤーが６日間で合計1779試合を行ったイベントのダイジェストです。めちゃくちゃ楽しそうです。
ピックルボール。これはここ10年ほどの間にアメリカで最も急激にプレイヤー人口を伸ばしているスポーツまたはスポーツ競技の名前です。10年ほどと言ったけど、元々は1965年にワシントン州のシアトルで３人の男性が家族のレクリエーションとして考案したアクティビティーです。要は卓球とテニスをミックスしたようなもので、ラケットの代わりにパドルという物を使用し、ボールは中が空のプラスチックボールの表面に穴が開いています。バトミントンと同じサイズのコートを使用し、シングルまたはダブルスでプレーを行います。
私は1年半ほど前までピックルボールのことは全然知りませんでした。 で、新しいことにトライするのが大好きな私ですから当然やってみました。結果は”相当面白い！！！” そして”すっかりハマった！” 笑
パドルは当時は木製でしたが現在はクールなカーボングラファイトなどが主流で、重さは一般的には170g〜255g位です。現在アメリカ全土で、そして世界でもピックルボール人口が急増中で、アメリカではピックルボール用のコートが全然足りなくて、地域のプレーヤー達は自治体とかに”ピックルボールコート設置嘆願”を出したりしています。通常テニスコートをピックルボールコートに変身させますが、１テニスコートにつき、ギリギリ４ピックルボールコートを作ることが可能です。テニスコート上に、ピックルボール用のコートのアウトラインを白テープや白ペンキで描いた、テニス/ピックルボール供用のコートもよくあります。ただ、本来ピックルボール用のネットの高さはテニスのネットより5cmほど低く設定されています。最近では全米の大きなテニスクラブやテニスコンプレックス、スポーツ競技場やリゾートホテルなどでもピックルボール用のコートをどんどん作っています。上の動画の施設は素晴らしいですね。24コートもあるので、ダブルスなら96人が一度にプレイできます！ しかも夜間照明もあるようなのでナイターゲームも可能みたい。
上の写真３枚は、私がよく行くハワイのマウイ島のピックルボールの模様。毎朝８時から12時頃まで次々と参加者が現れ、隣接のテニスコートまで乗っ取って大勢の老若男女がプレイを楽しんでいます。この朝のピーク時には60人以上のプレイヤーで大賑わい。マウイ島は通常午後から風が強くなるか気温がメチャ暑になるのでピックルボールは朝のイベントです。ボールがテニスボールよりも軽いので屋外では風が強すぎるとプレイが難しくなります。
ピックル・・・・？このユニークな名前はどこからきたのでしょう？ このスポーツを考えた先述の３人の男性の一人、プリッチャードさんのコッカースパニエル犬の名前がピックルでした。始めは子供を交えて家族たちで適当に楽しむレクリエーションが、近所から街へ、町から州へと広がり始めた１〜2年で、メインの考案者マッカルムさんは友達のプリッチャードさんと話し「いよいよちゃんとしたスポーツとなってきたから、これは名前を付けなければ、、、、、ふむ、、、、ピックルボールでいいか」といういきさつ・・・・が、一般に広まっている話ですが、事実はちょっと違うようです。もっと知りたい方は”ピックルボール その４（データ編）”をお読みください。
次号ではピックスボールがなぜこんなすごい勢いで全米中そして海外まで広まってきたのかをお話しします。