2020年を振り返って

2020年という年

今年も残すところあと1週間となってしまいました。というか、正直なところ私には「早く今年が終わって来年が始まって欲しい」という気持ちでいっぱいです。今年は世界レベル、国レベル、地域レベル、そして個人レベルで本当にいろいろありました。その殆どは残念ながらネガティブなことばかりです。

世界レベルから見た2020年

今年は何と言っても新型コロナが世界中を揺るがしました。
1〜2月頃はまだ誰も気づかず、気づかないからウイルスはあっという間に世界に飛び散って行きました。中国から日本やアメリカそしてヨーロッパ全土からロシアやインドやアフリカ、、、、。コロナ感染者数のグラフは日に日に伸び続け、4月、5月には専門家たちが「今年の秋や冬はもっとひどくなる」と予告したにもかかわらず、皆んな根拠なしの希望だけをもとに「今我慢すれば秋や冬はまた海外旅行へ行けるだろう。平和な日常が戻るだろう」とぼんやりと考えていました。しかし、自宅軟禁などの規制が長引くにつれ人々は我慢できなくなり、外に出て人と会ったり仕事に行ったりし始め、結果今第2波、第3波と、今や最悪の事態となっています。一言で言うのは簡単。「とにかく人に移さなければ良い」のです。そしてどうすれば移さなくて済むのか皆んな既に知っている筈です。しかしどうしても人と接触しないと我慢できない、あるいは接触する必要がある人が世の中にはたくさんいます。人間は単純な我慢が意外とできなかったのですね。そして”どうしてもルールを守れない人”もいます。マスク着用の”義務”がなされれば、どこかで必ず「絶対にマスクはつけるもんか」と言い出す人が出てきます。困ったものです。

国レベルから見た2020年

私はアメリカにいるので、アメリカという国の今年を振り返ってみます。1番大きなトピックはもちろん新型コロナですが、次に大きなトピックといえばやはり46代大統領の椅子を奪い合うトランプとバイデンの大統領選挙でしょう。2人の最初のディベートは、トランプが1回の発言2分間という決まりを無視してマシンガンの様に喋り続け、バイデンは「シャラップ=ちょっと黙れよ!」と、、、、。まるで子供の喧嘩を見ているようで、マスメディアは「歴代最悪の大統領選ディベート」と酷評しました。選挙数ではジョー・バイデンが勝ちましたが、敗者になるのは耐えられないトランプは、未だに「選挙には不正があった。告訴する」とか「自分は負けていない」とか言っていますが、来年はバイデンが米国大統領となります。
そしてコロナが殆どこの2020年という年を食いつぶしてしまったので、失業者が溢れ、会社は潰れ、病院は破裂寸前、クリスマスは外出禁止の異常事態となってしまいました。

地域レベルから見た2020年

カリフォルニア州は今年も雨がほとんど降らず、初夏からずっと大規模な山火事が各地で発生しました。ワインの産地として有名なナパバレーなどは私の家から50Kmほど離れていますが、そこの山火事の灰と煙が私の住む街まで流れてきて、私の街の上空は毎日真っ黄色の灰の空で覆われました。街路樹も灰で真っ黄色。車も同様。そして私たちは何と丸々1ヶ月間も外出禁止となりました。家の外は灰の空気に汚染されて危険だからです。
さらに、カリフォルニアはアメリカの中でもニューヨークに次いで最も新型コロナ感染者が出た州です。 これが主な理由の一つで私は10月下旬がらずっとハワイのマウイ島に行っていました。ハワイはアメリカの中でもコロナ感染者の少ない、比較的安全な地域だからです。

個人レベルから見た2020年

ここまで書いて、やはりネガティブな話題ばかりでなんかいたたまれないなーと感じました。しかし個人レベルでは、、、、、更に悲しい出来事が。
私はアイボーとアイボーの息子と住んでましたが、その息子が20歳になったばかりの4ヶ月前、交通事故で他界してしまいました。地域や仲間たちのリーダー的存在でした。亡くなった翌日私が、彼がボーカルをしていたパンクバンドの仲間や親友に連絡したら、その翌日には何と400人もの仲間や親戚が集まって追悼式を彼の親友数人がオーガナイズしてくれました。もしも興味のある方は、インスタグラムのここをクリックしてみてください。このインスタグラム写真ページの下の方までスクロールダウンすると、その追悼式の写真がたくさんみれます。この写真120枚くらいは全部私が撮りました。亡くなってたった2日目にこんなに友達が集まってくるとは。インスタの、ゴミ拾いをしている写真は、彼が生前いつも寒がっているホームレスに自分の着ている服をあげたり、道端に誰かが投げ捨てたゴミを拾ったりなど、よく人を助けたり街の衛生に貢献したりしていたので、彼が亡くなった後私たち仲間で非営利団体を起こし、山やビーチのゴミ拾いや貧しい家庭に食べ物をあげるなどのイベントをしましたが、その時の写真などです。これからも続けて行きます。
今回ハワイに行ったのは、ハワイにこの息子の思い出が沢山あったためでもあります。アイボーにはまだ長男と娘もいますが、仲の良い家族が1人欠けるだけで皆んな本当に心にぽっかり穴が空いた感じです。

今回はなんかとてもネガティブな内容になってしまい申し訳ありません。
明日はクリスマス。通常なら各地から親族や仲間たちが集まって大賑わいでクリスマスパーティーを開きますが、アイボーのお父さんも先月コロナ陽性で数日間苦しんだし(今は陰性となって回復しています)今年は自宅軟禁中で、最小の家族数名だけでささやかなパーティーを行います。その家族も全員コロナの検査を受けました。全員大丈夫でホッ。

来年はどうか、どうか、どうか皆んな無事で、健康で、今年より良い年になりますように!!!!!

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