P の三原則
私がピックルボールを始めて間もないころ、よく行くコートの常連さんでデイブという人がいました。60代半ばで一方の足を少々引きずっていましたが、それでもレベル4の上級者で、大会にも出ていました。その彼から教わった言葉は「ピックルボールは Patience, Placement, Power. この3原則が大事」というもので、私はこれを” P の三原則”と勝手に名付けて肝に命じています。
1:Patience(ペイシェンス)
1Patienceとは忍耐、辛抱強い、我慢、気長、といった意味です。特にキッチン(ネット際)でのプレイにはPatienceを大いに必要とします。キッチン周りで相手チームとディンクをし合っている時は、Patienceが無くなった方が負けです。Patienceはピックルボールのゲームで一番必要な言葉だと思っています。
2:Placement(プレースメント)
2:Placementはバドミントンやハンドボール、テニスなども同様で、相手が拾えない場所にしっかり狙いを定めて打つ、という意味です。要するに正確なコントロールをするという事です。
3:Power(パワー)
3:Power(パワー)これは特に和訳の必要はないと思いますが、直訳すれば”力、出力”といった意味で、PatienceとPlacementがマスターできたら、最後はパワーをつけます。特にトーナメントに出るレベルの人ならやはり相手が怯むくらいのパワーがあれば有利です。
大事なのはこの順番を間違えない事!
* この”Pの三原則” は、1、2、3の順番が逆にならない事。まず忍耐をつける。忍耐が身についていなければ、パワーだけあっても、トーナメントなどでは勝つことはできません。そして特に元気で体力のある超初心者の男性に多く見られることですが、”忍耐”が出来ていないので、とにかくガンガン力任せに打ちまくろうとします。その結果アウトボールが多くなったり、下手をすれば相手チームのプレイヤーの顔にボールが当たったり危険が生じることさえあります。バシンとスマッシュ(英語では一般にオーバーヘッドと呼ぶ)〜するのはストレス解消という感じで打った本人はスカッとするでしょう。スマッシュはデザートと同じ。ピックルボールゲームで一番楽しいところ。でもデザートだけ食べたがる人は嫌われます。相手が怯む、尻込みするような強打を決めるのは、本人は快感でしょう。でもボールにヒビが入るくらいの強打をバシバシ打ってばかりいる人はトーナメントとかでない限りは、一緒にプレーする人たちから大いに嫌われます。マナー違反でもあります。
ピックルボールを始める時ははパワーから入って行かない事、を肝に命じてください。
まずはディンキング=ディンク(スピードを殺してキッチンそばから相手チームのネットぎわにボールをポトンと落とすこと)を練習しまくりましょう! ディンクのやり取りには我慢と落ち着きが必要です。