相手が声を出したので気を逸らされた場合のルール:ピックルボール82

レクリエーションのプレーでもルールはあるのよ

こんにちはAyaです。
今日は巷で少々論争となったピックルボールのルールについて書いてみたいと思います。上の見出しにも書いた通りこれはレフリー(審判)のいないレクリエーションのダブルス・ピックルボール・ゲーム中に起こった出来事です。

テニス同様世界のピックルボール人口の内のほとんどはスポーツを娯楽として楽しむレクリエーショナル・プレーヤーです。しかしその中であっても私たちはできる限りUSAPA組織の定めたルールに基づいてプレーを行うのが基本です。ただプロの審判がいない時、私たちはベースラインギリギリに落ちたボールの判断などを自分たちで行うことになる訳で、たまに判断が分かれたりします。こういう時は自分たちの常識や公平性や協調性が求められます。この3点のどれかでも欠けている人がいたら、ダブルスやグループで行うスポーツは向いていませんよね。余談ですが、私にはこの3つとも完全に欠如している知人がいます。芸術家でしたが、ユニークなキャラでした。ハハハ笑

今回話題になったルール

では早速本題に入ります。
分かりやすいように今回もイラスト↑を作成してみました。図のコート左側をAチーム、右側をCチームとします。以下箇条書きにしてみます。

1:ゲーム中、Aさんがボールを打った。
2:ボールはCチームのコートに勢いよく飛んで行く。
3:Dさんは打ち返す準備を始めたが、その時(ボールはまだ飛んでる最中)Aさんが「あ〜これアウトだ〜〜!」と言った。
4:Aさんは大声で叫んだ訳ではないが、Dさんにはしっかり聞こえたので、Dさんは「え?アウト??」と思い、打ちそびれた。
5:ボールはベースライン内側(コート内)に落ちた。すなわちインだった。
6:Dさんは「Aさんがアウトと言ったその言葉に気をそらされた為打ちそびれた。これはDさんのファウルだ」と言った。
7:Dさんは「私はちょっと独り言を言っただけだ。私の失点ではない」と言い張った。

さてこの場合、皆さんはこのどちらの言い分が正しいと思われますか?

コミュニケーションかディストラクションか?

アメリカではこう言ったディスカッションの時に、自分の憶測だけを元に自信満々にイエスかノーかと答える人がどれほど多いか・・・・・ホントこれには少々呆れることがあります。でも私はブログで書く以上、こう言ったルールを憶測で答える訳には行きません。なのでUSAPAのルールブックを見てみました。
6-Dの11項目にあります。”プレーヤー・コミュニケーション”の項目です。

6.D.11. While the ball is in the air, if a player yells “out,” “no,” “bounce it,” or any other words to communicate to their partner that the ball may be out, it shall be considered player communication only and not considered a line call.
翻訳してみると「ボールが空中にある時にプレーヤーが”アウト”、”ノー”、”バウンス”などなどの言葉を自分のパートナーに言った場合、ボールはアウトかもしれないが、いずれにせよこれはパートナー同士のコミュニケーションと判断され相手チームにはラインコールとみなされない。」

要するに、Aさんが吐いた言葉はあくまでもパートナーのBさんとのコミュニケーション(会話)とみなされ、相手チームには何の影響も届かない。すなわちDさんはAさんが何を言おうと無視して自分がインだと思ったボールを打ち返すべきであった。 なのでこの場合打ち返しそびれたDさんのチームの失点となる。

これが答えとなります。

が、しかし・・・・見出しの”ディストラクション”の場合はどうでしょうか? ディストラクション(Distruction)とは、ここでは気持ちの散漫、混乱、気が散る、といった意味です。

ディストラクションの場合

同じくUSAPAのルールブックで”ディストラクション”についての記載があります。3-A.6番目の項目で
3.A.6 Distraction – Physical actions by a player that are ‘not common to the game’ that, in the judgment of the referee, may interfere with the opponent’s ability or concentration to hit the ball. Examples include, but are not limited to, making loud noises, stomping feet, waving the paddle in a distracting manner or otherwise interfering with the opponent’s concentration or ability to hit the ball.
「ディストラクション:プレーヤーがプレー中に普通に行うのではない行為をして相手チームのプレーヤーの集中力を欠かす様なことがあった場合〜例えば大声を出したり足を踏み鳴らしたとかパドルを振り回したりとか〜この場合はディストラクション行為(反則行為)とみなされる場合がある。」

とあります。すなわちもしAさんがDさんの集中力を完全に乱すような大声で「アウトや、アウトアウトぉぉぉ!!!」などと叫んだとしたら、これはディストラクションのルールに当てはまることになります。そしてこの場合はDさんチームの失点にはなりません。ただ、これは通常競技会で審判が下す判断ですね。
なので、もしレクリエーションゲームでこのケースとなった場合は、正直に「Aさんがあまり大きな声でアウトと叫ぶから一瞬怯んで打ちそびれてしまったよ。もう一度サーブからやり直して欲しい(Re-serve)」と問いかけるか、あるいは、常識や協調性があればAさんの方から「ごめんごめん、大声出してしまって。サーブからやり直そう」というべきですね。

ピックルボールにも沢山のルールがあります。そしてルールは毎年少しずつアップデートされています。これら全てを把握するのは大変ですが、プレーをするならなるべく沢山のルールを知っておきたいですね。と、偉そうに言ってる私もまだまだ多くのルールを把握していません。ブログにアップしながら私自身も勉強して行きます。

Facebookのピックルボール・ページを作りました。是非立ち寄ってみて下さい。ページ名はそのまんま”ピックルボール/Pickleball” です。
ピックルボールに関することなら、イベント情報などの書き込みなど何でも投稿して下さい。目標は、皆んなで日本のピックルボールを大きくして行きたい!です。

よろしくお願いします!

Aya

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