混沌

ScreenShot Source : St. Luis Post-Dispatch
Actual video report by CNN’s Polo Sandoval

上のスクリーン・ショットは、全米30都市(現時点)以上で行われた、ジョージ・フロイド殺害の人権差別の抗議デモの一部です。事件の簡単ないきさつはこちらの私の2日前のブログをご覧ください。
写真左上から、カリフォルニア州ロサンゼルス、ワシントン州ワシントン、ミネソタ州セントポール、ジョージア州アトランタ、テネシー州ナッシュビルそしてニューヨーク州のニューヨーク(マンハッタン)の過激化したプロテスト(抗議デモ)の様子です。

その後、プロテストは”ピースフル(Peaceful)”デモと、上の写真のようにエスカレートしたデモに別れ、ピースフル=平和的に厳かに抗議デモを行う人たちがエスカレート派を落ち着かせる場面なども見られるようになりました。

しかし一方で、デパート、商店、電化製品大量店、そして車のディーラーなどは、このどさくさ紛れの強盗から大変な被害を負っています。私の近所のカー・ディーラーでは70台以上の新車が盗まれたり破壊されたりしたとTVのニュースで報道していました。

デパートや高級店が集まっている私の住むエリアでは、2日前から、毎晩夕方6時から翌朝5時まで外出禁止令が出されました。期限はとりあえず最短で1週間です。それでなくてもコロナで自宅軟禁生活を何ヶ月も強いられ、やっと1ヶ月ほど前から、レストランのテイクアウトなどが出来る様になりスーパーへもマスクがあれば入場人数制限付きで買い物へ行けたのに、また別件で規制が敷かれるとは、、、、。

昨日私はテニスのコーチとテニスのセッションを行いました。ちなみに、まだ、コーチとは2メートル以上離れて話す。隣のコートから転がってきたボールには触らない。コートの出入り口のフェンスのドアは開けたままにしておく。(誰も触る必要がない)・・・・などの条件付きです。
私のコーチは60代後半のインドネシア人の女性です。余談ですが、ご両親ともにインドネシアの国内チャンピオンで、私のコーチは幼少からテニスの英才教育を受けてきて現在は息子もテニスコーチになってます。
さて、私のコーチは昼間は保育園の先生をしています。街の保育園はコロナの件で2ヶ月以上クローズしていました。内2つの保育園は、児童の家族に感染者が出たことで、結果永久的に保育園閉鎖となってしまいました。これを受けて、私のコーチのとこを含めた他の保育園は、もう園の永久閉鎖の恐怖に戦いたに違いありません。
私のコーチの勤める保育園は6/15からいよいよ保育園を再開するそうです。しかし、その条件があまりに極端なので驚いてしまいました。他の保育園が永久閉鎖になったので、同じ目に遭わぬよう本当に苦しい選択下での以下の条件を作ったのでしょう。しかし、、、、

1:先生や園のスタッフは全員プラスチック製のフェイス・シールドを着用すること。
2:先生や園のスタッフは全員、外科医などが着る使い捨ての手術用ガウンを(毎日新しい物を)着ること。そして手術用の靴カバーも着用すること。
3:園児とは2メートル以上離れ、園児の体に触ってはいけない。
4:この新ルールは2020年いっぱい有効である。


園児は皆2歳から5歳までの幼児たちです。
保育園に行ったら、先生たちは皆顔を大きく覆うプラスチックのシールドをつけてブルーの手術用ガウンに靴カバー姿で揃って出てきたら、幼児でなくても怖すぎます。まるでロボットが揃って出てきたように感じるかもしれません。
しかし、それよりも何よりも、園児に触ってはいけないと言うのはどうでしょう? ハグしたり頬にキスをするのはアメリカの文化です。幼児と歩く時は手を繋ぐし抱っこもよくするでしょう。そういった日常のスキンシップが一切できなくて、どうやって幼児15人くらいを一度に面倒見るのでしょうか?(普段は1クラス20人以上だそうですが、今年いっぱいはソーシャル・ディスタンスのため15人以内に縮小するそうです)

私のコーチは「本当に不安、園児に触らないで面倒見る自信がない」と首をうなだれていました。
そんな状態でも、両親ともに昼間は働かなくてはいけない家庭や、高齢や病気の家族の面倒を見なければならないなどの事情がある家庭には、保育園の存在が必要な人がいる筈です。


何と言うか、ここ数ヶ月、そして特にここ数週間はめちゃくちゃになってきたアメリカ、と言う気がします。
こんな時こそ、一国のリーダーにしっかりと正しい舵を取ってもらい、国民を安心させて欲しいものですが、、、、、。今のリーダーはホワイトハウスの地下の隠れ家に篭ってしまったり、出てきたと思ったら暴力を推奨する発言でますます国民の怒りを煽ったり。
昨日はこのリーダーが指示したナショナルガード(連邦軍の予備役部隊である防衛組織)による催涙弾発砲で多数のプロテストが嘔吐したり。
国の平和を導く責任のある立場でいて欲しいのに、アメリカの今日の実情は一言で表すと”混沌”でしかありません。

そしてこの混沌はまだしばらく続きそうです。

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