飛行機チェックイン用、ワインボトルのためのスーツケース
アメリカ国内や海外に行くと、多くのレストランなどで自分のお気に入りのワインを持ち込むことが可能です。例えばレストランでワインをボトルで頼めば、物によっては数千円から数万円まで取られます。私のアイボー家族はレストラン1回行くたびに4〜5人でワインを2本くらい飲みます。そして旅行する時は、ワイン専用のスーツケースにワインを敷き詰めて、空港でそのスーツケースをチェックインしてワインを旅行先に持ち込むのです。今回はそのワイン専用スーツケースを紹介します。
Corkage及びCorkage Feeとは?
Corkageとは、コーケージと呼びますが、これはレストランに自分の持参したアルコール類を持ち込むことをいいます。そしてCorkage Fee(コーケージ・フィー)とは、その持ち込み料のことです。まず、たま〜にアルコール持ち込みを受け付けてないレストランもありますが、欧米ではだいたいOKです。心配な場合はあらかじめレストランに持ち込み可能か、そして可能なら持ち込み料は幾らかを問い合わせておきましょう。カジュアルなレストランではたまに持ち込み料無料のところもありますが、予約をしっかり取るところなら、大体ワイン1本につき1000〜4000円くらい持ち込み料を取られます。超高級レストランなら5000円〜。1本数万円レベルのワインを持ち込むと、持ち込み料も10000円近くなったりすることもあるので要注意です。私は昨年メキシコ領へのクルーズ旅行に行きましたが、その時のコーケージ・フィーは”1名につき最初の1本は持ち込み無料。2本目以降は1本につき$13(約1400円)”とありました。
私の周りはみんな大変にワイン好き。アイボー家族は家の敷地内にワイン・ヴィンヤード(ワイナリー)を持っており、そこで毎年赤ワインと白ワイン数百箱、家族の銘柄のワインを作って自分たちで楽しんでいます。自分の敷地で採集したカリフォルニアの葡萄を、ワインで有名なナパバレー(家から30分くらい)に輸送してそこでワインにしてもらいます。レストランに持って行けば、ソムリエとかにも分けたりしていますが、専門家からもかなり美味しいとのことです。(私はアルコールの美味しさがわかりません。泣)そんなワイン好きの家族が旅行する時は、このワインスーツケースビッシリにワインを詰めて旅行します。
それにしても、一般家庭の敷地内にヴィンヤードを持つという感覚。さすがはカリフォルニア、そして土地の広いアメリカならではですね。(日本だったら「土地が余ってるなら駐車場とかマンションとか作って儲けるか。」みたいに考えてしまいそうです。
このスーツケースは”Vin Garde Valise”というブランドのものです。これはとてもよく出来ています。家に送られてきて箱を開けたら、プロテクションの布地の袋に入ってました。ポリマー・コンパウンドという重合体製で重さは6.3kg。軽めの素材ですが、かなり丈夫で4つ角にはプラスチックの補強がなされています。このスーツケース、開発に3年を要したそうです。ボルドー(ワイン色)の外観も落ち着いていて高級感があります。
中を開けてみると、上の写真の様な感じです。ポリエチレン製のインサートとデバイダー。そして左右それぞれにジッパー付きのカバーでデバイダーを覆う様になっています。左右それぞれ6本ずつ、スーツケース1個に計12本のワインボトルを収納できます。このポリエチレンのデバイダーは、オーダーメードでウイスキーやブランデーなど、好みのボトルの型を作ってもらうことも可能です。
上の写真は空港カウンターでこのスーツケースをチェックインするところ。トップには鍵をかけられる様になってます。また、スーツケースを2本の太いバンドでグルリとしめられる様になっています。底には日本製の4輪つきで移動も楽。
飛行機の窓から自分たちの荷物がベルトコンベアーに乗って機内に入っているのを見ました。海外では結構乱暴にボンボン荷物を投げる空港スタッフがいるわけですが、大切なワインを壊されるわけには行かないので、ワインスーツケースは本当に振動や衝撃に耐えられるものでなければなりません。
上の写真は、帰路に向かうハワイの空港で撮ったアイボー一家の写真。スーツケースはみんなソフトケースが好きなので、2個のハードなワインスーツケースが目立ちます。ちなみにこの2個、同じ様に見えますが、手前が旧型、奥が新型です。色や細かい部分が微妙に違います。11人で旅行し、うち3名(私を含む)はお酒を飲みません。でも帰りはワインは全てなくなったので、8人で1週間でワイン24本を飲んだわけですね。更に、ハワイ到着後最初に彼らがとった行動は、スーパーに行って水とビールを何ケースも買い込んだことです。彼らは朝からビールをガンガン飲んでました。どんだけ酒好き家族なんだ!?
ちなみに、帰りは空になったワインスーツケースは、ワインの代わりに、ショッピングで買い込んだ小物や水着やタオルとかを詰めていました。笑
お気に入りのワインを海外に持って行きたい、とか海外で気に入ったワインを日本に壊れずに持って帰りたい、と思う方には是非おすすめです。
数年前までは日本で購入はできませんでしたが、現在(2020年2月)ではアマゾンから購入可能の様です。ただ、アメリカだと3万5千円ほどですが、日本だと6万円くらいする様ですね。英語版のオフィシャルサイトはこちら。