日本は・・・・
まず、上の比較表はイギリスとアメリカのデータを元に作りました。
新型コロナウィルスの3/18/2020時点での感染者及び死亡者の数値比較です。
日本は総人口に対し感染者数と死亡者数がとても低い数値です。昨日東京の姉とLINEでチャットした時、日本ではまだ自宅軟禁事例は出ていず、街に人はいつもよりは全然少ないけど、私もみんなも必要に応じて外出してるよとのことで、ちょっと驚きました。そしてこの比較表の数値を見て納得。
昨日アイボーの母親(アイボーママ)と長い間ケータイチャットをしてましたが「ネットのニュースとテレビでも、日本のオリンピック委員会の全員がコロナで陽性だったらしいわよ」と言ったので、まさかと思って姉に聞いたら「なんでも副会長だけは陽性だったらしいけど、全員ってのは聞いた事ないわ」との返事。
世界を問わず、良くない話というのは尾鰭が着きやすいものですね。
横道にそれましたが、この表を見ると、やはり日本は色々な意味でウィルスとかが感染しにくい条件が揃っているのだと思います。日本人は(他の海外の一般人と比べ)
• 綺麗好き。(”帰宅したら手洗いとうがいをしなさい”は昔から言われてきましたね)
•欧米人(少なくとも多くのアメリカ人)よりルールを守る
•日常生活で他人とのスキンシップがほとんどない。こちらでは他人との〜挨拶のキス、ハグ、握手は当たり前です。こちらでは、初めて会う人とかでも〜例えば友人の奥さんを紹介された時とかには、「初めまして。あなたがアヤさんね。主人から聞いてます」と言っていきなりハグと頬にキスされることだってあります。日本ではまず有り得ないですね。
この3つの理由はすっごく大きな”コロナに感染しにくい状況を作っている”理由だと思います。
アメリカは・・・・
私はアジア、ヨーロッパ、日本に住んだ経験があるわけですが、アメリカに住んで「他の都市と比べここは凄いとこだ」と感心したことがあります。
”緊急事態発生時の市民に対する州や街の対応が恐ろしく早い”です。私がニューヨーク州マンハッタンに住んでいた時、地下鉄構内で爆弾かもしれないという不審物が見つかりました。その後1時間以内に(多分40分くらいだったか)NY市長はマンハッタン全部をクローズしたのです。交通を止め、住民は帰宅して家から出ないこと、店は一時閉めること、など。今営業を止めたら銀行業務が、とか、手術待ちの患者がいるとか細かなことは無視して一気にマンハッタンという世界で最も動きのある街全体の稼働をストップさせるなんて。これは本当にすごいと思いました。だから自宅軟禁辞令もNYが一番に出し、ついでワシントンやカリフォルニアなどが発令。なので感染者数は今も上がり続けていますが、今後は平行線になってゆくでしょう。
さて、私の住むカリフォルニアも、自宅軟禁要請が出されており、どうしても必要な用がない限り外出は控えなければなりません。ただ、人々は人が密集しない公園とか、山へハイキングに行ったりキャンプとか海岸とか、私の場合テニスなどには行ったりしています。要するに感染の可能性がまず無い、というところには行っても問題ないわけです。自宅軟禁状態の環境については昨日のブログでもちょっと書きましたが、やはり仕事も学校もレストランなどもクローズ、外出の自由がかなり制限されている状態は窮屈です。しかしウィルスは誰に、またはどこにくっついているのか分からないわけですから、やはり”どこかでウィルスをもらってしまう””誰かにウィルスを移してしまう”可能性を無くすためにはこういった国民一人一人の理解と協力が必要なので仕方ありません。
イギリスは・・・・
イギリスは、アメリカと比べるといつも”出遅れ”ます。というか、アメリカ人よりのんびりした人が多いと思います。そして緊急事態となると、たくさんの会議をして、これは日本もそういう傾向があるかと思いますが、「う〜ん、でもぉ・・・・」の”でも(しかし)”が必ず出てきます。緊急事態が起きた時「東京の全ての動きを一時停止させよう」などと誰かが言ったら「でも、そんなことしてら〇〇はどうなる〜?」みたいなことを言う人が必ず出てくるかと思います。イギリスもこれに近いと思います。それに加え、頑固な人が多いとも思います。
イギリス人の憩いの場であるパブは”カルチャー”であり、イギリス人の生活にパブは切り離せません。上の表を見ると、国の総人口に対し感染者が多いのが際立っているにも関わらず、イギリスのジョンソン首相はパブをクローズさせられません。首相は国民に”なるべく自宅から出ないように”とは言ったものの、パブやレストランのクローズは無し。とある歴史あるパブのオーナーは「ナポレオンが攻めても、ヒットラーに支配されても、2回の世界戦争も乗り切り330年間ずっとこのパブを生かしてきたんだ。何があったって俺のパブは閉めないぞ」みたいなことを言っています。またパプの常連さんは「自宅軟禁?ならこのパブで軟禁生活するよ。ウィルスはアルコールで死ぬんだろう?笑」 またあるパブの店の入り口の立て看板には「お酒はウィルスを退治します」と書いてあるそうで。
*このエピソードのガーディアン新聞の英文記事はこちら。
本日は3/20ですが、この記事を書いているときに、ついにイギリスでもパブをクローズさせるという発令が出されたそうです。今頃か、、、という気もしますが。
このように、人々の反応や対応の仕方は国によってもだいぶ違うようですね。