*パドルのサイズや形は自由。
*ボールのサイズは直径約65mm。
このピックルボール・コートのサイズの決まりに関しては、アメリカの公式ピックルボール組織であるUSAPAの基準に沿っています。
ピックルボールのコートは、テニスのシングル用のコートよりひと回り小さく、バドミントンのコートと同じです。テニスはシングルとダブルで使用するコートのサイズが違ってきますが、ピックルボールのコートはシングルでもダブルでも同じサイズです。そして最初の数球を打った後はほとんどキッチンに近いところ(ノンボレーラインの外側)にプレイヤー4人がへばりついて(?)ボレー合戦となるのが普通です。なのでこれはピックルボールの特徴でもありますが、ピックルボールのゲームは(ダブルの場合)4人がかなり近いところに集まってプレーをすると言うことになります。
ピックルボール・コートに関係する決まりなど
コートを(特に屋外に)設置する場合はいくつかの注意点があります。
1)居住地の真ん中でないこと(ピックルボールの打音はかなり大きい)。
2)可能であれば太陽の日差しの動きを考えてコートの向き(角度)を決めること。〜なるべく直射日光が目に入らない角度を考える。
サイズ
3)コート周りの余白スペースは最低9.14m(サイドライン)x18.28m(ベースライン)が適切。理想としてはコートのアウトライン(4サイドの外枠)から最低3.5mは余白分を設けること。この場合(理想の余白込みコートサイズ)はサイドライン19.51m xベースライン12.19m。
4)ラインはコートやキッチンの表面の色とはっきり違う色(白が理想)を用い、ラインの幅は5.08cmが基本。
ネット
5)ネットの長さは、ポスト(ポール)からポストまでの幅が最低6.63mあること。
6)ネットの裾からトップまでは最低76.2cmあること。
7)ネット高さは端が91.44cm、中央が86.3cmとなるようにする。(中央にネットストラップなどを使用して高さの調節を行う)。
8)ネットのトップは5.08cm幅の白のテープで端から端まで覆っていること。(テニスのネット同様)
9)ポストの内側から反対側のポストの内側までの長さは6.71mあること。ポストの直径は7.62cmであること。
フェンス
*フェンスの必要性は2つの理由によります。
① ボールが遠くに転がってゆかぬように。
② 安全性の確保
1)フェンスはなるべく錆びにくい素材の物を選ぶこと。金網の場合、ボールの直径が65mmなので、それ以上大きな穴(隙間?)のフェンスにしないこと。
2)バックストップ(ベールライン後方のフェンス)の高さは最低3mあること。もしその背後が車道とかであれば、さらにフェンスを高くするなど、背後の観光も考慮すること。
3)サイドストップ(サイドラインの外側のフェンス)の高さは基本的にはバックストップと同じ高さにする。サイドストップは90cm以下でないこと。
4)出入口となるゲートを設置する場合、車椅子やメンテナンス器具等がが出入りできる幅を確保することが望ましい。
本気でピックルボールコート建設を考えている方へ
USAPAでは2017年にASBA(アメリカン・スポーツ・ビルダーズ・アソシエーション)とタイアップして制作した“Pickleball Courts: A Construction & Maintenance Manual,” (ピックルボールコート:建設とメンテナンス・マニュアル)を出版しました。英語ですが、こちらの価格で3000千円(税・送料別)〜で販売しています。ご興味がある方は本ブログコメント欄に一言書いてください。後日メールいたします。