ピックルボールとクルーズ:ピックルボール125

欧米で人気のクルーズ

欧米ではクルーズが人気です。しかし旅行業界特に”ウイルス感染者が出たら逃げようがない船という環境”のクルーズ業界はコロナで大打撃を受け、今必死でクルーズ熱を再び盛り上げようと、TVのコマーシャルでもクルーズ広告が盛んです。クルーズビジネスは船の管理やメンテから従業人の給料などで経費何億もかかります。だからクルーズ参加は7日間で1人50万円とかかかり、決して安い旅ではありません。
以前のクルーズ船は、乗客数百人程度の中型のが人気で船内での生活に体力を使うこともあまりない為、そして比較的高めのコストなので、リタイヤしてお金と時間に余裕があるミドルクラスから上のシニア夫婦に大人気でした。そしてそのシニアを中心に爆発的にヒットしたピックルボールをクルーズに取り入れる事は、クルーズ熱の巻き返しを図る必要があったこの業界に必須だったともいえます。私のアイボー母は旅行大好きで40〜70代の間にアイボー父やアイボー、母の妹や孫たちなどと世界中旅行してきました。でも今はどこに旅行するにも”ピックルボール”が100%の条件です。コロナのすぐ後は私とアイボー母と、ポルトガルにピックルキャンプの旅行を計画してました。(でもアイボーが癌になりキャンセル。) こうしたピックルのキャンプを取り入れた”ピックル旅行会社”も最近多いですね。

こう言ったピックルキャンプなどを船上で行うくらいの船だとPBコートもそれなりなのですが、以下のリストの写真を見ると、まあ殆どが「PBがあまりにも人気なので無理やりにでもコートを作らねばならない」と言う感じで作ったコートがかなり多いので注意です。明らかに実際にプレーしたことないデザイナーがコートの寸法だけを測って側面やサーブエリアの余白スペースが必要なことを知らずにコート寸法ギリギリの広さで作っちゃった、と言うものがかなりあります。 若いプレーヤーとかだとベースラインギリギリに落とされて大きくバウンドしたロブボールを追いかけてかなり後まで走ったり、コート横に大きくはみ出して打ったり(APT/アーニー)なんて頻繁にありますよね。やはりまだ多くのクルーズ船のPBコートは静かにディンクでプレーする程度って感じかもです。

ちなみに海外のクルーズ船は通常スタッフが先進国以外の国籍者です。たとえば、ロイヤル・カリビアンのクルーズ船内での仕事の種類は450にも及びます。名目としては1日8時間週6日x3〜4ヶ月オンで2ヶ月オフ、みたいな契約が一般的だけど、実際の労働は1日12時間週7日とかだったりするようです。アメリカだとこれは雇用法に引っかかるので船の方もアメリカ人を雇いたがりません。フィリピン人スタッフがクルーズ船では最も多いです。次いでインドやインドネシア、そして中国、あるいはセルビアとかの北欧からとか。
なぜフィリピン人スタッフが多いかというと、1:英語が完璧  2: 1日14時間x週7日働かせても文句言わず喜んで働いてくれる。(アメリカ人だったらガンガン文句言うかサボる)  3:もともとアメリカや外国へ出稼ぎに行く習慣がある。何ヶ月も里に帰らないというのは珍しくない。そして船からフィリピンの家族に送金できる。 4多くのクルーズ船では夫婦や兄弟姉妹を同時に雇うことがあり、夫婦で船内の仕事は異なっても同じキャビン(船室)で生活させてもらえる。  5:アメリカ人とかよりも安い給料で気持ちよく働いてくれる。
こう言った理由です。私はクルーズを体験する度に、アジア人や東欧などのスタッフがいつもニコニコしていてよく働き偉いなーと思っていました。聞くと大体「クルーズの仕事は大好きです」とみんな答えてました。
ある大型クルーズは800人いるスタッフのうちアメリカ人は20人くらいだったそうです。でもお金を使うお客さんの方の80%以上はアメリカ人だとか! 

HOLLAND AMERICA CRUISE LINE

Holland Americaは乗組員入れて3~4000人くらいのキャパシティーを誇る大型客船をメインに(2024, 8月現在まで)14隻ほど所有しています。この会社の船はテーマパークのようなアトラクションは少なく、大人のエンターテイメントに焦点を当てています。なのでショーを行う大掛かりなステージや高級バーラウンジなどが船内にいくつもありインテリアやレストランも大人向けの高級なイメージです。私は昔も何度かクルーズ経験があるけど、当時はピックルボールという言葉さえほぼ存在してなかったので当然PBコートはありませんでした。アイボーとは、プロのブルースミュージシャンが100人以上毎日ギグを行う”Blues Cruiseブルース・クルーズ)”に数回参加、この船(Holland America Series) にはピックルコートがあり、1週間のクルーズでほぼ毎朝色んな人とピックルを行いました。風がない日はかなり暑かったけどプレーはもちろん楽しかったです。船には勿論大きなフルサイズのフィットネスクラブとスパがありますが、ブルースクルーズなので多くの人たちは夜中遅くまでジャムセッションに参加したりそれを見学するので翌朝は皆ぐったり疲れてるか二日酔い。私は朝ピックルを2時間することでちょうど良いエクササイズになり、その後スパに行くという日課でした。船の航海中にピックルすると、たまに船が揺れて「ピックルしてたら地面が揺れたよ!」という酔っ払って足がふらつくような感覚があったりします。またたまに普通に立っていられないような強風がやってきます。それでもピックル狂の人たちはトライするわけだけど、ボールが風で吹っ飛びまくり、みんな大笑いしながらプレーします。

船は超でっかい。地下の階も合わせれば14階くらいある。
ブルース・クルーズで毎朝プレーした船の屋上のピックルコート。写真の右奥は私のアイボーです。手前のカップルはアイボーがマウイ島でいつもテニスをするカナダのテニス仲間夫妻。何と全くの偶然で同じクルーズに参加してた!

上の写真はエリック・ゲイル(ギター、ヴォーカル&ソングライター)とその奥さんと私(ハロウィンだったので金色のカツラかぶってる・笑)。エリック・ゲイルは私が大大ファンで、彼のパフォーマンスが見たいためにこのクルーズに参加したといっても過言ではない! ところが! 毎朝私がピックルしようと屋上のスポーツコートに行くと、何とこのエリックゲイルがバンドメンバーと居ます!このスポーツコートはバスケットボールコートと併用で、バスケコートにピックルのポータブルネットとラインが引かれてます。で、毎朝エリックたちがここにバスケをやりにくるので、私たちはエリックたちがバスケに飽きて辞めるまでピックルができないのです。コートは早いもん勝ちなので、ならエリックたちより早く行けば良いわけだけど、私は彼の大ファンなので彼より先にコート占領するのは気が引けて、、、、結局私たちは毎朝エリックたちがバスケ終わるまでコートで待ってました。

このジャグジーはジェットの水圧が強くて最高でした。
上の写真2枚はスパとサウナ。ピックルのあとは毎日スパに行きました。上の男女別のサウナは大体誰も使用してないので私はここも毎日通いました。サウナから魚やイルカがジャンプするのが見えたりして最高。
ジムに行くとこれまた私が、デビュー以来(19歳くらいだった)追いかけてるブルース・ミュージシャンのキングフィッシュが毎日トレッドミルに乗ってました。彼はまだ25歳だけど体重が200kgくらいありそうなので上の写真でもすぐ見つけられますね。
プールサイドのステージはいつも人気
このような屋内ステージも船内に7〜8箇所くらいある。毎日どのステージに何時にどのアーティストのパフォーマンスを見るのかスケジュールを組むのが大変。

ピックルのできるその他のクルーズ船一挙紹介

リサーチし始めたら予想外にすごい沢山あったので、ブログが長くなってしまった! クルーズに興味ない方は今日のブログは飛ばしてください。(今頃言っても遅い? 汗)  以下のリストの殆どはアメリカから出航のクルーズです。
私は数種の会社のクルーズしか経験がないので、知ったかぶりはできません。でも少ない経験から言えることは、まずできる限りリサーチをすること。クルーズ船はピンキリにあり、自分の好みに合ったクルーズを探すのは時間がかかります。私とアイボーの場合は、音楽が好きだから音楽三昧のクルーズそしてピックルコート付き、と言うことでリサーチの必要はありませんでしたが、他のクルーズはかなりリサーチしました。
そしてたとえば”Royal Caribbean”と一言に言っても、ライン(船のモデル)によりPBallコートがついてないラインもあったり、希望の設備がなかったりします。クルーズの値段もラインにより異なります。これらも含め、やはりリサーチ第一ですね。

AMA WATERWAY

アイボー母が友人夫妻に誘われて私と行きたがっているクルーズがこれ、AMA WATERWAY です。↓ 今回のリストで唯一ヨーロッパベースの船です。
ライトグレーのシックでエレガントなデザインの綺麗なPBコートが屋上にあります。母はPBクルーズに行きたくてムズムズしています。次の動画ではAma Magnaというラインを紹介してます。

ブルース・クルーズはキャパ4千人くらいの巨大な船ですが、Ama Waterwayは平均160人ほどの比較的こぢんまりしたクルーズです。ヨーロッパの川下りのクルーズで、海ではなく幅の狭い川を下るからリバークルーズ船は細長いデザインになっています。ドナウ川などを降りながら船の屋上でピックルができます。1週間で60万円弱くらい。多くのクルーズは大体1週間で50〜70万円の間くらいですね。基本的に食事やお酒、ツアーなどオール・インクルーシブ(全て込み)のようです。ただ、日本やアメリカからはまず最初にヨーロッパに飛ぶ必要がありますね。ピックルコートのあるAmaMagnaはリバークルーズ船としては最も大きな船だそうです。

ROYAL CARIBBEAN

Royal Caribbean Cruise
”人気のものは何でも船に取り入れてしまおう”という感じの大型レジャー客船です。↓
ロイヤルカリビアンは1年を通してピックルボール・クルーズを企画し、4〜7日クルーズでクリニックやラウンドロビンのゲームなどを行なっています。ロイヤルカリビアンとカーニバルの2クルーズはどちらも超大型客船ですが、両者の違いは、カーニバルが”子供から高齢者まで誰でも楽しめるファミリー・フレンドリーなお祭りクルーズ”なのに対しロイヤルカリビアンの方は、ウォール・クライミングやボクシングリング(!)があったりし、スポーツにかなり焦点を当てています。といっても、どのクルーズ会社もその船のライン(モデル)により設備やアクティビティーの種類にかなり差があります。

Image Courtesy : Royal Caribbean
Image Courtesy : Royal Caribbean
まるで海に浮かぶ遊園地ですね。お子様は喜びそうです。この写真の”Icon of the Sea”ラインは今現在世界で最も大きなクルーズ船です。乗客数5610人、スタッフ数2350人!
2025年に登場する最新モデルはこんな感じ↑だそう。ロイヤルカリビアンは子供用アトラクションも多いので家族連れが多いです。キャパシティ−7600人! 動く街という感じでしょうか?
CARNIVAL
Image Courtesy : Carnival.com

その名の通りCarnival-カーニバルは船全体が毎日お祭り気分という賑やかなクルーズ船です。船のモデルによりますが、大きな船だと6600人のキャパシティーです! 屋上は遊園地みたい。2024年8月の現在まで、カーニバルの船のモデルにより常設ピックルボールコート付きの船と、バスケコート併用といったスポーツ・コンプレックス(簡易ネットにPBコートのラインが引いてある)タイプのものがあります。カーニバルは家族(3人以上)をターゲットにしてるので価格は比較的リーズナブルです。1週間で10万円くらいからあります。

REGENT SEVEN SEAS CRUISES

Regent Seven Seas Cruise は490~750人ほどのキャパシティーのラグジュアリー・クルーズ船です。屋上のスポーツデッキにはとても綺麗なピックルボール / パドルテニスコートの他、ミニパターゴルフ、ボッチー(ボッチャ)シャッフルボード、ジョギングトラックなどもあります。↓の動画を見ると確かにラグジュアリーな感じですね。

CUNARD

Cunardはイギリスの船ですが、運営はカーニバルUK、オーナーはアメリカのカーニバル社です。元々の創立は1840年と歴史は深いです。船名は有名なQEII (クイーン・エリザベス2)を筆頭にQM2(クイーン・メリー2)、クイーン・エリザベス、クイーン・ビクトリア、クイーン・アンと、それぞれのラインに英国クイーンたちの名がつけられています。名前に恥じぬよう、高貴でラグジュアリーなイメージを保っています。

Image Courtesy : Cunard.com
ここで疑問発見! 上の写真はクリアじゃないので分かりにくいけど、ここのコートの地面は人工芝なんです!!  英国ロイヤルファミーにちなんだ豪華客船ということもあり、このコートは”ピックルボールのウインブルドン”と言われています。そして写真ではパドルとテニスボールが。そか、これはピックルじゃなくてパデルコートなんですね。でもパドルはピックルのパドルっぽいなー。これはクイーン・エリザベス・ラインです。

ピックルボールの他にはパターゴルフ、卓球、クロケット、シャッフルボードなどがプレーできます。

探したら最新ラインのQueen Annラインにはピックルボール専用コートがありました。でも豪華でラグジュアリーなQueenAnnラインにしてはなんか「普段はスタッフがこっそりタバコ休憩するようなデッドスペースに無理やりコート作った”」みたいな感じがしますね。ATP(アーニー)などしようもんなら壁にぶち当たるぞ!笑
PRINCES CRUISE

これもメジャーな会社、Princess Cruise でもラインによりピックルボール・コートを設けています。Princess Cruiseは上に出てきたCarnivalのCarnival コーポレーションが経営。

Image Courtesy : Kelly McDaniel

CELEBRITY CRUISE

これまた著名ななセレブリティー・クルーズでは現在まで9つのラインがピックルボール・コート付きです。
何と、あるラインでは、客室(ステート・ルームという)の部屋のテラスからピックルコートが目の前に見えるそう。また、テラスの目の前をジップラインが通ってたりする部屋もあるそうです。 なんか落ち着かない感じがするけど、、、、。

CRYSTAL

Crystalはフロリダベースの会社で、大人向けのラグジュアリークルーズを企画しています。他の家族向けのテーマパーク的クルーズ船とは異なりエレガントな雰囲気です。屋上にウインブルドン・コートというパデル・テニス(?)ピックルボールコート2面あり。パデルテニスとは? テニスはできない広さだしパデルするには囲いがないし、、、、ふむ?  個人的にはこのクルーズ、行ってみたい。乗客のキャパシティーはラインにより600〜800人程度。ちなみにこれらの数字は乗客の数字で乗組員(スタッフ)の数字は入っていません。クリスタルのピックルボール・コートは他のクルーズのものより質が良いというレビューもあります。

Cunardのクイーン・エリザベス・ラインと同様このコートも”ウインブルドン・コート”という名がついてます。写真はパデルのパドルが写ってますね。
VIRGIN VOYAGES

私のアイドル、サー・リチャード・ブランソン率いるバージングループのクルーズ船。この中から2つのライン、Valiant Lady and Scarlet Ladyにピックルボールコートを2023年から設置。といってもドッジボール/バスケットボールコートにピックルのラインを引いた、他のスポーツとシェアするタイプのコートです。

Image Courtesy: VirginVoyages.com
Image Courtesy : Meg Ryan
NORWEGIAN CRUISE LINE (NCL)

Norwegian Cruises は世界4番目に大きなクルーズの会社です。ノルウェーで発起されたけれど本社はアメリカのマイアミにあります。 とても綺麗なピックルボール専用コートがあるのですが、、、、写真を見ると、恐らくピックルボールをプレーしたことがない人がデザインしたのかと想像しますが、これもコートサイドの幅が狭すぎ!!!!

Image Courtesy : John Roberts
MARGARITAVILLE at SEA

Margaritaville at Sea は有名なシンガー/ソングライターのジミー・バフェットと、彼の曲にちなんだテーマの一大リゾート・フランチャイズです。バーやステーキハウスなどのレストランからホテルやカジノまで幅広いビジネス展開を見せています。Margaritavilleといえば以前、カリフォルニアのパーム・スプリングスにあるテニスのインディアンウェルズでピックルボールのナショナルチャンピオンシップをスポンサーしましたね。ピックルコート48面で大掛かりなイベントでした。

MSC CRUISES

スイスに本社のあるこの会社、MSC CRUISES は何と300年近い歴史があるそう。船のラインによっては様々なスポーツが船内で楽しめます。そして近年ピックルボールも仲間入り! 次の動画のスポーツ施設紹介ではローラースケートやZorb Ball(!)まであってバラエティー豊かですね

Image Courtesy : https://www.thedigitalglobetrotter.com/review-of-the-msc-meraviglia-providing-big-ship-with-less-quality-cruising/
OCEANIA CRUISES
Image Courtesy : Oceania Cruises
Image Courtesy : Julie Lucas Photography

Oceania Cruises では2種類のラインにピックルボール・コートが設置されています。このほかに、シャッフルボード、パターゴルフ、クロケット、パドルテニス(ピックルボール併用)、ボッチーなどがプレーできます。

オセアニアはウルトララグジュアリーなクルーズ船で、お子様不可というわけではないけれど、「お子様連れならファミリーバケーション用のクルーズを選択すべきでしょ」と言った雰囲気があります。プールエリアも色を落として大人の雰囲気重視。 なんと200日間の世界一周クルーズのパッケージなどもあります。これは現在の円レートですと、おひとり様なんと1千7百万円ほど!! これだけ出すなら全て超一流でないといけないですよね。お料理は最高に美味しいと言うレビューです。 しかし、200日間も、、、、、ちょっと興味出て世界1周ってどのくらいの都市にゆくのかなと思ったら次のリストが寄港地だそう。当然日本も入ってるけど、、、、にしても、すごい!

オマケミニ動画

リサーチしてたらこんな楽しい動画を見つけました。



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