いつもの前置き
こんにちはー
昨日寝起きのニュースをテレビで見ていたら、8月の下旬から始まるテニスのグランドスラム(4大大会)の一つであるUSオープン(ニューヨークで開催)の話題が出ていて、何と今回のUSオープンで、女子テニス界を長年牛耳ってきたセリナ・ウィリアムスがついに引退するのだそうだと言っていました!ついに!!! これで女子テニスの一つの時代が終わるんだなと実感。ポスト、セリナウィリアムスは誰になるでしょうか。
テニス・プレーヤーとピックルボール
ピックルボールが世界に蔓延を始めてから止まるところを知らずウイルスの如く人から人へと”ピックルボール(PBall)病が感染を広げている近年、テニス病の人たちはどうなっているのでしょうか? 先述のセリナ・ウィリアムスやナダールやフェドラーやジョコビッチといったテニスの世界トップにいる(又は居た)人たちが皆んなPBallを始めたらすんごい事になるだろうなー。な訳だけど、PBallはまだテニスの副産物的イメージがあります。テニス・スノッブ(テニスが最高のスポーツだと言ってる人たち)はPBallに対しては完全に上から目線です。その主な理由は『テニスコート1面のスペースにPBallコート4面作れる。ダブルスならテニスで4人でやるスペースにPBallは16人も入ってプレーする事になる。そんな小さなスペースでプレーしてもテニスの1/4の運動量でしかならないだろう』という感じです。
しかし、それだけテニスは運動量がPBallより多いので当然加齢に伴い肉体的な限界がPBall より早くやってくるわけで、だから”テニス続けたいけど足や腰や肩を故障し、もうきつくてテニスはできないけどラケットスポーツを諦められない”人たちがわんさかPBallに移行しました。私の友達や私のアイボーは、テニスやり過ぎて肩や腕を痛めてテニスはちょっと今できないなーという時だけ”仕方なく”PBallをやります。実を言うと私はこれちょっと理解できます。私は50代だけどまだ体を激しく動かしたい欲が沢山あり、テニスの運動量はその欲を満足させてくれますが、PBallはもっと娯楽性を強く感じます。実際ゲーム中に「That’s nice shot!」とか声をかける量や笑う量がテニスより多いです。そう。テニスでは笑う量が圧倒的に少ない。そう言う意味でテニスの方がシリアスで、やり甲斐があると感じることもあります。
世界的に高齢化は毎年進んできます。高齢化が進めば進むほどPBall人口は増えて行くでしょう。地元の市営テニスコートはどんどんPBallコートに塗り替えられて行きます。昔あれほどテニスに狂っていたけど今やテニスラケットはガレージの奥に放られ、Pickleballの文字の入ったTシャツを着てスーパーに買い物に行き、PBall無しの生活はもう考えられなくなっている人たちなど。特に、テニスをやっていた時にトーナメントに出てかなりいい所まで行ったけど、ナショナル大会レベルで優勝したりプロになることはできなかった人達。この人たちがPBallに移行したら地元のPBallコートでトップレベルのプレーヤーと言われ羨望の目で見られたり、プロになれちゃったりします。スポーツは勝てると面白さが倍増します。コートで勝ちまくればもうそのスポーツは”その人のもの”となって後はどんどんハマって行き当時のテニス仲間にも声を掛け感染は瞬く間に広がって行く、というパターンです。現代のテニスは、大きなグラウンドストロークでトップスピンを掛け、ゴルフのスイングのように大きくラケットを300度くらい振り回すことでスピードとパワーを生み出します。だから(元又は現)テニスプレーヤーとPBallをやると毎回スピードとパワーのあるボールが返って来て、うっかりこっちが打ち上げちゃったら相手はここぞとばかりにスマッシュを打ち付けてきます。テニスプレーヤーがPBallをやるとこう言う事になります。
さて、テニス・スノッブの我がアイボーはテニスマガジンを長い間定期購読しています。そういえば今は亡き私の父もガチガチのテニス・スノッブでテニス雑誌を購読してました。特定のスポーツ雑誌を定期購読するほどの人は当然そのスポーツに相当情熱と愛情と時間を注いでいる人たちです。
今月号のテニスマガジンが届いてページを開けたアイボーは「何だこれ!テニスマガジンでピックルボールの特集か!勘弁してくれよ〜!テニスマガジンももう終わったな・・・」と。爆 (本当はPBallもちょっと好きなくせに・・・・笑)
テニス・マガジン
私の間違いでなければ伝統あるテニスマガジンでPBallを特集したのは今号が初めてだと思います。本ブログのトップの写真は前号と今月号のテニスマガジンです。表紙左はイタリア、ローマ出身のモデル&世界ランキング6位まで行ったマッテオ・ベレッティーニ。右の最新号ではPBallのキング、ベンジョンズがPBallのパドルとテニスラケットを持って自信ありげに微笑んでいます。そしてページをめくると縦の見開きいっぱいにベンジョンズの、まるでアイドル雑誌(ヌード雑誌と書こうとして止めた。笑)〜のグラビアかピンナップ写真が現れます! PBallもベンジョンズも大好きだけど、これはまあ、こんなに大きく見開き全身写真を掲載する必要はあったのかと、さすがの私もびっくりしました。 ちなみに写真にプリントされてるGOATとはここ数年流行語になってる言葉で”Greatest Of All Time (in their field)”の略。 日本語意訳だと”史上最高の〜”みたいな感じ。GOAT@23で”23歳にして史上最強”と言った所です。では、今号のテニスマガジンの中身を少し見てみましょう。
今までテニスをビジネスにして来た人や企業は、今やPBallを無視できないどころか、PBallを取り入れなければビジネスがやって行けないほどPBallが勢力を高めているのです。私の通う地元のテニスクラブも数年前からテニスコートの一部をPBallコートに模様替えしてPBallクラスも運営しています。テニス用品店はPBallのパドルやPBall用バッグなども扱っています。テニスの雑誌でも、読者を広げるには今やPBallを取り上げればいけない時代になったのです。ガチガチのテニスクレイジーのためのテニスマガジンでPBallをこれほど大々的にアピールするにあたり、きっと編集部でかなり揉めたのではないかなーなどと想像してしまいますね。テニス界では、今やPBallと犬猿の仲にならずにうまく”共存”して行かねばならない時代になったと言う事だと思います。
オマケ・・・ピックルボールの雑誌
”In Pickleball” は2021年に発刊された超オシャレなPBall専門雑誌です。これはMr.Porter(ポーター 氏)が立ち上げた雑誌ですが、彼は世界最大級のメディア雑誌出版社のCEOです。なので経済的には既に成功して悠々自適の暮らしをされており、”時代は今PBallという大輪の花の蕾が開き始めた時。この波に乗ってPBallのヴォーグ・マガジンのようなファッショナブルな雑誌を作ってみよう”と。なんか”余ったお金でまたクールなことやってみるか”っぽい感じがします。アメリカトップの雑誌デザイナーJ. Armus とチームを組んでいるようです。
PBallマガジン誌では印刷物とデジタル購読両方のチョイスがあるのに対し、In Pickleball誌は、今日電話して聞いてみたところ、紙質にもこだわりを見せた最高質の印刷物(雑誌)でデジタル化はしていない、と言われました。PBallとライフスタイルの高級感漂う雑誌です。つか、、、、ピックルボールの雑誌を手に取ってみて「いやー、この In Pickleball誌 はいい紙使ってるな〜〜〜〜」と感心するというか、そもそも紙質に気づく人などいるのだろうか? 笑
以下の写真は In Pickleball 誌のもの。偶然だけど、この号の表紙もベンジョンズ! ロンドンを代表する建築物の時計台”ビッグ・ベン”の名をモジってベンジョンズだから”ビッグ・ベン”と表紙に書いてあります。