本ブログの”ピックルボール14”ではピックルボールの”ルールにないルール”と称して、ピックルボールを仲間や他人とプレーする時の暗黙のルールについて書きました。今回はその続編的に、ピックルボールのマナー(エチケット)について書いてみます。トーナメントなどでは、選手はすでにアスリートとしてのスポーツマンシップに則ってプレーをする筈なのでエチケットは全て把握していることが前提なので、ここではレクリエーション目的でプレーする”ピックルボール愛好家”さん向けの基本エチケットです。
1:他人がプレー中のコートを横切らない
他のラケットスポーツ同様、近隣のコートで人がプレー中の時は、コートのベースラインの後ろ側とかをささっと横切ったりしないこと。ピックルボールはチャンピオンレベルとかのプレーでなければ通常1ポイントゲームは数10秒〜2分ほど。1〜2分くらいなのだから、そのポイントゲームが終わるまで待ってから、さっと横切ること。
2:正直でいること
もし自分または自分のチームメートがボレーをする際キッチン内に足を踏み入れてしまった場合、相手チームからその指摘がなくても正直に「今自分(または自分のパートナー)がキッチンのラインを超えてしまった」と口頭で申告すること。
3:フェアでいること
① 相手チームの一方が明らかにビギナーでもう一方がハイレベルだった場合、ビギナーを狙ってわざと難しいボールを打ちつけたりしないこと。これは相手チームにアンフェアである。
② 同様に、ノンボレー・ライン近くにいる、足が少々悪いプレーヤーをわざと走らせる様に高いロブボールを上げてベースライン近くへ落ちる様なボールを打ったりする。これは超アンフェア! また、意図したわけでなくうっかり足の悪い相手を走らせる様なボールを打ってしまった時は素早く「すみません」と言うと感じが良い。
4:相手のネットぎわにボールが落ちた場合
プレー中自分の打ったボールがネットに引っかかってからポトンと相手チームのネットの真下に落ちた場合は「ゴメン!」とひとこと言うこと。これは例えばテニスのグランドスラムの様な公式試合でもプロ選手たちは同様のことをしている。と言っても「ゴメン」と言うのではなく、片手を上げてゼスチャーで「ゴメン」を相手に伝えている。 ちなみにレクリエーションのピックルボールでは、ネット真下に落ちるボールは余程のハイレベルな選手でなければ打ち返せないボールなので、こちらがゴメンと言えば相手は「ハハハ、今のは最高のテクニックだね」と言って褒めたりすることが多い。
5:隣のコートのボールが転がってきたら
自分たちのコートに隣コートのボールが転がってきた場合、その転がってきた(同じ)ボールを投げ返すこと。自分たちが今使っているボールとすり替えないこと。 その場合大事なのは、隣に投げ返す(または打ち返す)時、そのボールを受け取るべき人と視線を交わしその人がちゃんとボールを受け取れる姿勢ができていることを確認してから投げること。誰に向かって投げているのか分からない様なボール、または誰も見ていないところにボールを投げるのはとても良くないエチケットだ。
6:サーブをする時
サーバーはサーブをする時、自分のパートナー、そして特に相手チームがスタンバイOK状態であるのを確認してからサーブを打つこと。
毎ポイントごとにサーバーは相手チームに聞こえる音量で、”自分のチームポイント〜相手チームポイント〜サーバー1かサーバー2か”(「5−7−2!など)と口頭ではっきり伝えてからサーブを打つこと。(レクリエーション・ゲームの場合)
7:はしゃぎ過ぎ
レクリエーション・プレーの場合、気の合う仲間たちなどが揃うとついプレー中に大声でジョークを言ったりガハハと笑ったり、、、。これも周りで他の人がプレー中なら非常に迷惑だ。(ゴルフやテニス同様)また、相手のミスを喜んだり隣のコートに声をかけたり、プレーの途中で観客と話し合ったりしないこと。
8:ビギナー&上級者
① もし自分以外の3人が自分よりハイレベルなプレーヤーだった場合、ゲームの後「(自分の様なビギナーとプレーしてくれて)ありがとう」とひとこと言うと感じが良い。
② 自分が他のプレーヤーよりハイレベルであれば、闘志剥き出しの攻撃的なゲームを多少控えること。
③ もし自分よりかなり下のレベルのプレーヤーたちからゲームに誘われた場合、マナーとしては快く了解して1〜2ゲーム行う。上達したいと思っているプレーならみんな自分より上のプレーヤーとプレーしたいと思っている筈なので、他のプレーヤーたちからは感謝されるだろう。
9:日射と風向(かざむき)
屋外プレーは日射や風によってプレーに影響が出ることが多い。一方のチームに直射日光が当たる場合などは、6ポイント目で相手チームとコートの位置を交代することが良くある。この方が両チームにとってフェアだ。
10:ウェア
特に公式ゲームなどでは、なるべくボールと同じ色(通常は黄色)のウェアを着ない様にする。このスポーツの平均年代的に、視力などが弱まっている人も多いため、ボールと紛らわしい色の服を着ていると、瞬時にボールの位置を判断しにくい人などが出てくる。レクリエーション目的であればあまり気にする人はいないかもしれないが。
11:協力する
地元のコミュニティーなどで、自分たちで簡易ネットを組み立ててプレーするときなどは、率先して組み立てや片付け、ボール拾いなどを手伝うこと。(私は必ず行っています) 自分はこのピックルボールコミュニティーの一部なのだという意識を持つことが大切。
12:ゲームの始めと終わり
これは本ブログ14でも書きましたが、初めて会う人がいるゲームの始めにはネットぎわで自己紹介をし、ゲーム終了後にもネット側に四人集まって通常はパドルのグリップの先を仲間のグリップ先と付き合わせて”お疲れ様”のゼスチャーをすること。プレーヤー同士のコミュニケーションは大事。
今回は以上です。
人と人とのコミュニケーションがこのスポーツの楽しさの一部です。なので常識範囲の基本のエチケットを守って、仲間とプレーを満喫していただきたいと思います。