ウィリー・K が天国へ

本日は悲しいニュースです。私の大好きなミュージシャン、ウィリー・Kが(正確には昨日の5/18日に)他界されました。2018年に肺がんを公表し、その後も痛みなどに耐える闘病生活をしながらも驚くほど精力的にライブ活動を続けてきましたが、今年1月には末期であると公表し、そして昨日亡くなりました。まだ59歳という若さです。
上の動画は2018年ハワイのアロハスタジアムでアメフト試合の前のアメリカの国歌をハワイ風にアレンジしてウクレレで弾き語りをするウィリーK。この頃にはすでに癌が彼の体に住み始めていたと思うと涙が出ます。

こちらはチャリティーイベントでポップスのトップアーティスト達が揃ったWe Are The Worldの曲をそれぞれのアーティストの物真似をしながら歌うウィリーK。彼の豊かな才能が満開です。

William Awihilima Kahaiali’i さんとは?

上の名前が彼の本名です。一般にはWillie K(ウィリー・K)とかUncle Willie(アンクル・ウィリー=ウィリーおじさん)などと呼ばれています。
ハワイのマウイ島で生まれから最期までその生涯を送りました。ハワイ音楽のミュージシャンのお父さんの影響でウクレレを始め、初ステージは8歳の時。それからずーっと彼の音楽生活は途切れることはありませんでした。2005年にはグラミー賞にもノミネートされています。ミュージシャンやプロデューサーとして数々の賞を獲得。
彼は多くのプロ・ミュージシャンたちからもとてもリスペクトされた人物でした。彼はシンガー、ウクレレ&ギター・プレーヤーとして、ハワイ語のハワイの伝統音楽、ロック、ポップス、ハードロック、ブルース、そしてオペラまで、あらゆるジャンルの音楽を奏でてきました。数えきれないアーティスト達との共演、ツアー等、本当に音楽一筋に走り続け、正直で時に辛口でスパイスの効いたジョークをガンガン飛ばし、私たち観客はいつも彼のコメディーのようなトークでお腹が痛くなるほど笑い、そしてオペラからジミ・ヘンドリックスまでマルチジャンルかつスーパー・ハイレベルな音楽で魅了させられました。
次の動画は、ウィリーKとエアロスミスのスティーブン・タイラーとフリートウッドマックのドラマー、ミック・フリートウッド出演の、マウイ島で行われたBBQブルース・フェストでのライブ。音質はちょっとイマイチですが、ウィリーの速弾きがカッコ良いです。

ウィリー・Kの音楽は彼そのもの

私はマウイ島に行く度に、彼がツアーに出ていなければ必ず彼のライブを見に行きました。2018年に彼が肺がんと公表してからは尚更、サポートしたくて彼のライブスケジュールに合わせてハワイへ行ったりしました。私の父が同じ2018年にやはり肺癌で他界したこともあって。次の動画はオペラ的にアベマリアを歌うウィリーです。

Blues CruiseでのWillie K

2019年の10月から11月にかけて、私はメキシカン・リビエラへの7週間の”ブルース・クルーズ” に参加しました。30〜40名のブルース・ミュージシャンやバンドが、大型客船内に7〜8ヶ所あるステージで毎日朝10時過ぎから夜中過ぎまでノン・ストップでブルースをライブ演奏したり観客を交えてジャムセッションしたりするクルーズです。1週間でなんと100以上のライブ・パフォーマンスが開催されました。(最高だったので、今年の10月のブルース・クルーズも予約しました。が、コロナの影響でどうなることか。。。。)

そのクルーズにWillie Kの名もラインナップの中に入っていました。 私とアイボーの好きなバンドの一つに、トミー・カストロ &ザ・ペインキラーズというバンド(Tommy Castro & The Pain Killers)がありますが、私は特にそのバンドのキーボード奏者、マイケル・エマーソンのファンです。トミーカストロ&ペインキラーズもクルーズ・ミュージシャンで、マイケル・エマーソンは毎日ウィリー・Kのライブにゲスト・キーボード奏者として参加しており、この2人の共演が毎日ライブで観れて私には最高の1週間でした。私の古いケータイで撮ったので画質も音質も良くありませんが、次の動画がその一部の模様です。

このクルーズは今からほんの6ヶ月前。クルーズの時にはウィリーはかなり身体的にもキツかったのか痛みがあったのか、ステージが時にはかなり辛そうでした。それでも1週間ほとんど毎日夜中までライブ・パフォーマンスを見せてくれました。

上の写真二枚はマウイ島で昨年12月のクリスマスライブを行った時のもので、ウィリーは歩行器を使ってやってきて、声は以前のようなハリは出ませんでしたがそれでもライブは素晴らしいものでした。ライブ会場のレストランのはじにそっとスタンバイしていた彼のギターとウクレレの写真も撮りました。このライブでは、ウィリーは癌であることを既に公表していたので、観客も皆どこかとてもエモーショナルになっていました。

素晴らしい音楽と愛をどうもありがとう、ウィリー。
生涯を過ごしたマウイで安らかに。アロハ

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