ピックルボールが嫌われる理由:ピックルボール116

いつもの前置き

今年に入りJPAA(全米在住日本人ピックルボール協会)の副会長Moshさんと春に知り合ってから一気に在米日本人のお友達が増えてしまって、日本人のお友達とケータイやFacebook(すみません、私の世代はFBookなんですよ。笑)〜で、毎日、ホントに毎日やりとりしています。こんな人生になるとは昨年までは全く予想できないほど今まで日本人の友達が1人も居ない生活でした。昨日は我が家から40分ほど離れたべセル島というエリアに住むアイボー家族仲間の誕生パーティーに行きましたが、百数十人ほどいる中「Ayaさんは日本人ですか?」と日本語で声をかけられ、万紀子ちゃんという素敵な方と知り合いました。日系じゃない日本人がこんなにもベイエリアに居たとは驚きです。ちなみに万紀子ちゃんとご主人のデレクさんも以前はPBallとテニスをやってたけど今は(やり過ぎて?)肘を故障中とか。 それはさておきPBallのお陰でこんな楽しい生活になって嬉しい毎日です。次の写真はいつもPBallに行くルドギアパークのPBall仲間と。左はエイミー。だけど自称”Aya”。なので私が現れてからはエイミーは「私はニセモノAya. こっちは本当のAya.」などと仲間に私を紹介してます。真ん中は可愛いシェリーちゃんで、この日14歳の誕生日でした。誕生日なのでみんなと写真を撮りまくってました。で、右はもちろん私ですが顔が影になっててよく見えないからここにアップしてます。笑

本日のお題

さて、本日のお題はピックラーには少々ショッキングなタイトルですが、世の中には、これが大好きという人あれば、必ずその反対の人も存在します。私のブログでPBallシリーズは115回書いてきた訳だけど、今まで一度もPBallが嫌われてると言ったネガティブ派のブログは書いたことありませんでした。 でも上の写真を撮った日、ルドギアパークではみんなの話題は一つでした。「コート周辺の住人がPBallの騒音とプレーヤー達の許し難い行動に腹を立て、コートを管理する市を訴えて、何とかこのPBallコートを全面閉鎖してここがPBallコートになる前のテニスコートに戻そうとしている」というのです。 以前から「地元住民が腹を立ててる〜市に訴えを起こした」とこまでは聞いていましたが、その交渉がいよいよ佳境に入ったようなのです。ここには8コートあって地元PBallクラブ会員500人ほどや会員以外の一般愛好者達などがみんなここでプレーするので、このコートがなくなったら我々には大変なことになります。私は他のベイエリア地域のPBallコミュニティーにも参加しているのですが、オークランドから北に向かってバークレー、オールバニー、エルサリートなどの街でもよくPBallをしに行きました。これらの街を統括した”East Bay Pickleball Association”という組織があるのですが、その組織のメーリング・リストに「緊急! ウォールナット・クリーク街のPBallコートをみんなで救いましょう!!」という文字通り緊急メールが回ってきました。私たちそれぞれ個人で市長にメールで「コートを閉鎖しないでください」という嘆願書を送ってくれというのです。市長にメールなんてした事なかったけど、地元PBallの一大事だからもちろん私も送りました。ハイ。(これはMoshさんがパロアルト・PBallクラブでクラブや地域の和解や発展に個人及び仲間レベルで一生懸命貢献しているとこにインスピレーションを受けたためです。) では遡って、なぜ地元住民はそれほど怒り狂ったのでしょうか?

1:周辺住民をブチ切れさせたPBall騒音

これ。これこれこれ。これは現在少しずつ、かつ確実に全米中に広がって来ているPBallトラブルの一つです。
PBallが人気になりあちこちでコートが作られ始めた当時、郡や市ではPBall4〜5コートに50〜60人が群がるほど人気になるとは、そしてあの特徴的な打音がこれほど近所まで響くとは全く予想外だった訳です。先述のMoshさん達のグループの場合、とても大きな公園の中のPBallコートなので照明付きで夜10時までプレーしても騒音公害苦情は出ないようです。しかし、私の地元のルドギアなどのように住宅地の真ん前にあったテニスコートがある日突然PBallコートに変わって毎日7〜80人が自分達の家の前の路上に車を停め、カンカンと音を立てて一日中PBallをプレーされたら、当然頭にくる訳です。ルドギアパーク近辺は次の動画で見れます。最初のシーンで住宅地が移り、その周りにびっしりプレーヤー達の車が止まっています。この動画でこれらのお家とコートがどれほど近いかがお分かりかと思います。ビデオ撮ってたら「アヤ〜、プレーの順番きたよー」と誰かが呼んでくれたので途中でビデオが切れててすみません。

2:常識外れな困ったちゃんたち

ここは以前までは本当に閑静な住宅街でした。しかし住人達の証言と証拠写真によると ①裸になる人がいる ②立ちションしてる人がいる ③ゴミの日にゴミ箱を家の前の道路脇に出したら、それを勝手に移動してそこに駐車する不届き者がいる、 という事なのです。まず下の写真をご覧ください。写真はルドギアパークの位置関係です。左上のグリーンは野球場、それにくっついてテニスコート3面、その前にいつも綺麗に掃除されてる公衆トイレ、その横にバスケコートと駐車場とお子様の遊び場。そして右側に行くとPBallコートが8面。で、ピンクで線を引いたところがPBallの人たちが毎日車をズラーーーっと止める場所です。上の動画は下の写真の緑のポイントに立って撮影を始めてます。

① これはすっ裸で歩き回ってるわけではなく、夏の暑い日に汗かいてコート脇で着替えてから車に乗ったり仕事行ったりする人の事を示しているようです。でも下着のパンツまで着替えるのか・・・・は不明。(全裸の証拠写真があるのかも?!)
②立ちション目撃された!:上の動画の最初や、写真から見てもコート周辺には茂みがたくさんあります。写真のように歩けば2〜3分でトイレまで行ける距離なのに面倒臭いからその辺の茂みで用を足してしまう困ったちゃんが1〜2人ほどいるようで、住人から証拠写真を取られてしまっています。これはもう言い訳の余地ないですよね。常識問題です!
③アメリカでは週1回ゴミ出しの日が決まってて、その日の朝住人は私の胸の高さまである大きなゴミ箱を、通常3種(リサイクルや通常の家庭ごみなど)のゴミ箱を家の前の道路側に置けば、ゴミ収集車がそれらのゴミ箱を空にして行きます。しかし、よりコートに近いとこに停めたいピックラーがこれらのゴミ箱を勝手にどかして自分の車を停めてしまう、という不届きものがいるそうなのです。写真下側のピンクの十字路まではコートから徒歩20秒ほど。この交差点を曲がったStewart Ave辺りまで来るとあまり混んでません。本当に不思議なのだけど、みんなPBallは2〜3時間とか喜んででプレー(運動)するくせに、たったの20秒、車からコートまで歩くのは嫌だという訳です。矛盾してませんか? これ立ちション組にも同じことが言えますね。たった数分歩いてトイレに行くのが面倒だなんて。 本当に、こういうほんの一部の身勝手のお陰で住民の怒りを買い、私達善良な愛好者達みんなが巻き添えを食うことになってしまうのです。 

PBall騒音公害はあちこちで問題になっている

Image Source: David Curran
Image Source: David Curran

上の写真2枚は私が以前結構通ったPBallコートの一つでバークレーの街の住宅街のど真ん中にあります。最初の写真でチラッと見えるのはアパートですが、以前はここがテニスコートで、コートのフェンスとアパートがくっつくほど近いです。ここがPBallコートに変わってから事情も一変しました。狭い道路脇に車が並び、朝から日没までカンカンとPBall音が響き渡りプレーヤーたちは大声で笑ったり叫んだり。1980年代からここでアパート経営している人は「PBall騒音のおかげで3世帯が引っ越してしまった。ここは良いロケーションなので今まではすぐに新しいテナントが見つかったが、今ではPBallのおかげで誰もここに住みたがらない」と訴えます。
地元住民はこの1年後くらいに市に苦情を言い、かなり長い間PBall愛好家と市と住人達の間で何回も協議を重ねた結果がこの写真です。音楽スタジオなどにも使う消音壁を取り付けました。更にこのPBallクラブで音が比較的静かなボールを箱で購入してコートのバケツに常時用意してそのボールのみを使うというルールです。そして、パドルも比較的打球音の少なめのパドルのみを使うというルールも加わりました。 とはいえ、”比較的打球音の静か目のパドルってちょっと漠然的すぎない?”と思いますよね。 
ここ数年のPBall騒音問題によって生まれたのが、その名も”Green Zone Paddle(グリーン・ゾーン・パドル)”です。

このグリーンゾーン・パドルについて、これはまた長ーーーーーーいパドルリストがあったりするので、詳しくは次回のブログで書くことにします。 ちなみにグリーン・ゾーン・パドル以外のパドルは皆”レッド・ゾーン・パドル”ということになります。 皆さんお持ちのパドルはグリーンかレッドかご存知ですか?

次回へ続く・・・・
Aya

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