手作りアンチエイジング美容品の解説〜1

私の母は8年ほど前に他界しましたが、生前はいつもお化粧をしっかりして、お洒落で華のある、とても綺麗な女性でした。そして基礎化粧品はほぼ全て手作りをしており、お友達などにも分けていました。その影響か、私も手作り関係はかなり好きで、スキンオイルやクリーム類はよく手作りします。

今回は、手作り化粧品(DIYコスメ)、特に40代からのアンチエイジングに効果の高い美容品を作る時によく使う素材を紹介します。写真の多くが保湿成分が高く、肌の乾燥を防ぐ効果があるのでアンチエイジングには是非取り入れたいものばかりです。
これらの素材は日本でも殆どオンライン通販で購入可能だと思います。では、上の写真の番号順に成分等を解説します。

1:ココナッツ・オイル
アメリカではココナッツ・オイルは食用としても美容品としても人気です。成分には、抗酸化作用があり美容効果に優れたビタミンEや中鎖脂肪酸をたくさん含み抗菌活性を持つラウリン酸などがあり、保湿性に富んでいます。これらの効果を十分に得るためには精製されていないバージン・ココナッツオイルの使用をお勧めします。

2:マンゴ・バター
マンゴーの木の種から取れるマンゴ・バターは、オレイン酸、パルチミン酸、ステアリン酸などの成分があり、抗酸化作用が高く効能としては、肌の乾燥防止、紫外線対策、エモリエント効果が高いので肌を柔らかくするなどの効果があります。

3:ロー・シアバター
ロー(Raw)とは、ここでは未精製と言う意味です。シアバターは主に西アフリカを中心に、シアナッツの木から採れ、食用、コスメ、薬などに使用されます。
保湿効果を促すオレイン酸、抗菌作用の高いステアリン酸、肌の再生を促すパルチミン酸、抗炎症作用のあるリノール酸、皮膚の血液循環促進に有効な天然ビタミンEのトコフェロール(皮膚の老化予防)などが成分です。保湿効果に優れ、筋肉痛緩和や白髪予防などにも効果があると言われています。

4:ココアバター(カカオバター)
チョコレートの原料として有名なカカオバターは、オレイン酸、パルチミン酸、オメガ6、オメガ9、ビタミンE、ビタミンK、鉄、アミノ酸などが成分に含まれています。また未精製のカカオバターであれば、ポリフェノールも豊富です。
これらの成分は肌の酸化防止や柔軟性の向上、保湿効果などのアンチエイジングに有効なものばかりです。

5:オリーブ・オイルこれに関しては、あまり詳しい解説は必要ないかと思いますが、この写真のオリーブ・オイルは、私がスペインに行った際オリーブオイルのお店で何種類ものオリーブオイルを味わい、会社に交渉して”食用にお勧めのものと手作り美容品にお勧めのもの”を数種、数箱分アメリカまで送ってもらったものです。これもやはり未精製のエキストラ・バージン・オリーブオイルを食用、美容共にお勧めします。(一番搾り、と言う感じですね)ただし、食用の場合、エクストラバージンの方は加熱すると本来の風味が薄まるので、せっかくのエクストラバージンオイルの場合は、パンにつけて食べたりサラダドレッシングなど、そのまま食すのがベストです。ちょっと横道にそれましたが、このエキストラバージン・オリーブオイルにはポリフェノールがたくさん含まれ、老化防止に効果あり。また抗酸化作用もあります。

6:ビーズ・ワックス(蜜蝋=ミツロウ)
ミツバチの巣から蜂蜜を取った後に残るミツロウは食用にも美容にも有効です。ビタミン群、鉄分、カルシウムなどのミネラル類を含み、たくさんの栄養分があります。ミツロウ以外の油分などを均質化して安定させ、乳化剤としても優れています。非常に高い保湿成分があります。

ミツロウ

7:キャロット・オイル
写真ではちょっとみにくいですが、キャロット、すなわち人参から抽出されるオイルのことです。人参をひまわり油に混ぜ油溶性成分を抽出させたオイルです。成分のβカロチンはシミ、そばかす、シワ予防に、そしてビタミンAは角質老化を防ぎ、肌を若く保つ効果をもたらします。キャロット・オイルのビタミンE有含量はオリーブオイルの2倍以上と言われています。

8:ローズヒップ・オイル
バラの実から取れる、ロースヒップ・オイルはまずビタミンCがとっても豊富。他の成分としては、ビタミンE, βカロチンなどに代表されるプロビタミンA,リノレン酸、リノール酸など。またオメガ6やオメガ9といった必須脂肪酸を80%ほど含有しており、肌に艶を与えてくれます。フリーラジカルでダメージを受けた肌の再生(アンチエイジング)にも有効。さらに肌の潤いを保ち、明るくみせ、抗菌、日焼け防止や傷跡などにも効果あり。ただし、このオイルはとても酸化しやすいので、冷蔵庫などに保管すること。

9:オレンジ・エッセンシャル・オイル
オレンジから抽出された精油です。リモネンという柑橘類に含有する成分が90%を占め、オクタナールという芳香成分が緊張感や不安感を緩和させリラックス気分を促します。私はこのオイルを主に香り付けのエッセンスとして使用しますが、このオイルそのものにも、血行促進、免疫力向上、抗ウィルス作用などの効果があり、また収れん作用もあるので、毛穴やニキビを落ち着かせたりする効果もあります。

10:アルガン・オイル
アフリカ北部のモロッコでしか採れないと言うアルガン・オイルは、かのクレオパトラも美容に愛用していたらしい、モロッコで古くから”奇跡のオイル”とされてきた万能オイルです。アルガンノキという木の種から取れるこのオイルは、高度のオレイン酸、ビタミンE, リノール酸などが主成分です。効能は、皮膚のバリア機能、皮膚の血行促進、肌に潤いを与える、などです。

11:植物性グリセリン
ヒアルロン酸とグリセリン、と言ったらコスメの世界では保湿成分トップレベルなので、巷の多くの基礎化粧品にこのどちらかあるいは両方が入っていますね。
両者の違いは、どちらも保湿成分は高いですが、グリセリンの方は吸湿性も高いことです。グリセリンは1779年に偶発的に発明されたそうですが、通常ココナッツやヤシの実や大豆などからグリセリンを作り出します。これらは植物性グリセリンで、石油などを原料とした合成グリセリンもあります。自然のグリセリンは、植物、海藻、そして人間も含む動物の中に含まれている成分です。保湿効果のほか肌の角質層の柔軟化も期待できます。また温感作用があることも認められており、マッサージクリームなどにも使われることが多いそうです。

12:アボカドオイル
アボカドは日本では”畑のバター”などと言われているそうですが、非常に濃厚でクリーミーで栄養分満載の食べ物です。主成分はビタミンE,ミネラル類、リノール酸、オレイン酸などす。肌への浸透力がよく、血流を正常化させ、頭皮の保湿=フケの予防、腸内状態を整え、美肌効果が期待できます。また悪玉コレステロールを減少させることから、ダイエットにも効果的です。
大事なことは、コールド・プレスすなわち低温圧搾法で作られたオイルを選ぶことです。高温処理されたものだと、酸化しやすくなり、参加するとトランス脂肪酸の含有量が増えてしまうのと、せっかくの有益な成分が熱で殺されてしまうためです。

手作り美容品。オイルなどを1つ1つ買って行くと市販のクリームやローションよりも割高になってしまうかもしれません。でも一度ひと通り気に入ったオイルなどを買い集めたら、あとはかなり長持ちするし、相当な量を作ることが可能なので、結果的にはお得ですね。また自分で作ると成分や分量が明確なので安全安心です。

手作り美容品、お勧めです。

手作り美容品
最新情報をチェックしよう!
    >こころもからだも幸せに

    こころもからだも幸せに

    本当に大事なことは、自分自身と自分の愛する人たちの心とカラダの健康に気を配ること。どんな人でも”明日は何が起こるかわからない”のだから、今をキラキラと輝いて生きてゆきたい。