シニアエイジとピックルボール・その1:ピックルボール71

今日のブログのタイトルですが、まず、”シニア”という言葉の定義について、解釈を間違ってはいけないので調べてみました。

何歳からシニアと呼ぶの?

で、調べてはみたのですが、日本でもアメリカでもシニアという言葉があるけれど、どちらの国でも正確に何歳からシニアと呼ぶ、というのは曖昧のようです。厚生労働省や世界保健機関の定義では65歳以上の人のことを高齢者としているそうですが、日本では”大体”60歳以上という認識が一般的のようですね。日本では老人という言葉が年寄り臭いという、なんか高齢の方をリスペクトしてないというニュアンスで取られ、シニアというカタカナ英語だとなんとなく響きが洒落ていて”シニア世代に受け入れてもらえる”言葉のようですね。一方アメリカでは日常の英語で高齢の方をシニア(Senior)と表現する言葉は、無いわけではないけどあまり聞きません。こちらでは高齢の方でシニアと呼ばれるのを嫌がる方は結構多く、エルダリー(elderly)すなわち年配者とか中年を過ぎた世代〜とか,オールダー(Older=年配の)とかいう言い方の方が好まれたりします。エルダリーだと年配の方を多少敬った表現のように感じる人が多いようです。ちなみにOld(オールド)はそのまんま”年寄り”というイメージなのでNG。Older(オールダー)だとOldの言葉を和らげるイメージで”年配っぽい”という感じになるのでベターです。
いきなりワンポイント英語から始まってしまいました!すみません。
で、ここは日本語ブログなので、シニアという言葉を使わせていただきます。

シニア世代とピックルボール

本題に入ります。
まず、上の写真の2人は私のアイボーのご両親で、現在ともに78歳です。シニア世代のど真ん中ですが、人生を通して常に様々なスポーツをやってきた人たちなので、写真で見るようにとても若々しいです。20代後半の孫たちや30代の友人などとPBallをやっても勝ってしまいます。

アメリカではPBallのプロは当然ながら20〜30代の”若者”たちがほとんどです。しかし、アメリカで”最も急成長しているスポーツ”を最も急成長させている人たちは若者でなくシニア世代の方々です。
では何故シニアの方々の間でこのスポーツが急成長してきたのでしょうか?

1:PBallはスポーツだから当然勝ち負けがある。しかし多くのシニアは勝ち負けに拘ってプレーしていない。

2:シニアは歳を追うごとに体の自由の衰えを感じ、運動後のリカバリーに時間が以前よりかかる。以前のように激しいスポーツはできないけど、PBallなら無理なく”スポーツ”を楽しめる。

3:シニアになってもまだスポーツを真面目に追いかけたい場合は、50、60、70、80、90歳以降の年代クラス別にトーナメントなどにチャレンジできる。

4:現役の時は仕事ばかりで体のことなど考えたことがなかったが、現役リタイヤした今初めて健康の大事さに気付き、健康促進のためにPBallを始めた。

5:プレーを始めてみたら意外なほど面白い。のでこれなら続けられそう。

このような理由でPBallを始めたシニアの方は多いと思います。
しかし、シニア世代にここまで大きく急成長している本当の理由は・・・・

シニア世代にPBが”必要”な本当の理由

必要、とまでいうとちょっと大袈裟ですが、最近本当にこう感じるのです。
今回のハワイ滞在は4ヶ月ほどですが、毎日PBallをやりました。このPBallコートには、毎日地元の愛好者たちの他にアメリカ本土やカナダなどから(コロナのおかげで他の国からの訪問者は今回は少なかった)〜様々な旅行者&PBall愛好者がやってきて、私は好き嫌いなく誰とでもプレーをしました。毎日最低3〜4人の新しい人とプレーしたので今回の滞在だけでもおそらく300~人以上の人たちとプレーしたと思います。その中、多くの方が60歳以上のシニア世代でした。そして、あることに気づきました。

PBall1人ではできない=ピックルボール=コミュニケーションである=シニア世代の人はコミュニケーションを求めている。

現役の仕事人の時は朝、家を出れば帰宅まで色々な人と出会ったり仕事したり話したり飲みに行ったりしていた人が、引退したら途端に触れ合う人は家族や近所や少しの友人程度。1ヶ月間ほとんど奥さん以外の人と会わず、外出もほとんどない、などという人もいたりします。
PBallはこういった人たちを、家の外に連れ出し、新しい人と知り合う機会を与え、初めて会う人とプレーを楽しみ、だんだん仲良くなり、自分のパートナーになった人の奥さんや娘さんを紹介され、その奥さんが数年前乳がんの手術をしたことを知り、自分の奥さんも以前乳がんの手術をしたことを打ち明け、段々とその家族と親近を深めていく・・・・・・ といった事を可能にしてくれるのです。

ハワイで毎日地元の同じ顔合わせでプレーしてる間に、私は彼らの”仲間”となり、今日私が「プレーし過ぎて肩が痛い」と言ったら、翌日「今日の肩の調子はどう?」と気遣う言葉をかけてくれます。この”プレー以外での第3者同士の人間的やり取り=コミュニケーション”をシニア世代の人たちは何よりも欲していたのではないかと思います。

今では地元のプレーヤー仲間のほぼ全員が私の仕事やカリフォルニアの生活環境について知っています。もちろん私が日本語のPBallブログを書いてることも!
最近は仲間が珍しいプレーしたりすると、他の仲間から「今のプレーはAyaのブログのネタにされるぞ〜!!」などとジョークが飛んだりします。

ピックルボールのお陰で・・・


”PBallがなければ誰とも知り合うチャンスがない”
”PBallがなければ毎日どうやって生活して行けば良いのだ?”
”PBallのおかげで仲間と楽しみを分け合うことができた”
”PBallのお陰で”誰かが自分の事を気にかけてくれる”
”PBallというコミュニティーに参加することができる”

これが、シニア世代にPBallが必要となった理由だと思います。今では”PBallがかけがい”となっているシニアの方も少なくありません。勝ち負けよりも、技術を追いかけるよりも、人間同士の交流がこのスポーツをシニア世代の間に広めていった理由です。
もちろん危険度も少ないということも含めて、PBallがシニア世代に大きく受け入れられたのは当然のことかもしれませんね。

私は今50代半ばですので、シニア世代予備軍みたいなところにいるかと思いますが、シニア世代の人たちは私を”若いお嬢さん”的に扱って下さるのがなんともくすぐったいです(笑)。たまーにとても暇なシニアの方が、私の仕事、家族環境や離婚歴などのプライベートな部分に大いに興味を持って何でもかんでも聞いてきたりします。そんな時は適当にサラ〜っとかわす様にしてますが。


人生を長く経験してこられたので、シニアの方々の多くはとてもユーモアがあり話していても大笑いすることが多いです。だから私はシニアの方々とプレーするのが好きです。ほとんどのシニアの方々はトーナメントなどに出ないレクリエーショナル・プレーヤーなので、楽しむことが第一。笑いとユーモアと健康促進と人間同士の触れ合い。これら全てがPBallにあります。どれもシニア人生を有意義に送るのに”必要”なことですね。


これからもますますシニア世代にピックルボールが普及していって欲しいです。










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