サーブのルール:ピックルボール68

今日はピックルボールのサーブの簡単な基本ルールについて。

ボールが体に当たったら?

とても珍しいケースではありますが、実際に起こった例があったのでここでも取り上げてみます。分かり易いようにイラストにしてみました。上のイラストは、ダブルスのゲームのサーブの様子です。
1:サーバーAさんがサーブをしました。
2:通常ならAさんは斜向かいのコートにボールを落としDさんがレシーバーとなります。
3:ところが、まあ、うっかり間違って〜だとは思いますが、AさんがサーブしたボールはナントCさんにデッドボール(サーブしたボールがバウンドせずに真っ直ぐCさんの体に当たってしまった)〜してしまったのです。
4:強い打球がいきなりバシンと体に当たり、Cさんは怒って「Dさん側のサービスコートではなく自分側のコートに入って来たボールだし、しかもデッドボールだ。Aチームの失点だ!」と言いました。
5:しかしAさんは「Cさんの体にボールが当たったのは申し訳ないが、ポイントは自分チームの得点になる」と言いました。

この場合、ポイントはAチームかCチームか、どちらになるのでしょうか?

答え
Aさんチームの得点になります。

解説
サーブされたボールは、バウンス(バウンド)する前に相手チームの(図上のCさんかDさん)の体部分やパドルに当たったら、C&Dチームの失点となります。例えば頭にかぶっている野球帽のつばとかポニーテールの髪の毛とか洋服に当たったとかでも”体の部分”という解釈になります。このルールは、相手チームのC&Dさんがどこに立っていようと適用されます。
このC&Dチームの失点を回避するためには、CさんであれDさんであれ、ボールがバウンスする前に、自分の体に当たらないように”体をそらす。頭をさっと下に引っ込める(ダックする)。”といった事を素早く行います。

このルールは基本ルールの一つで、サーブの時だけでなくゲーム中の全てのショットに適用されます。ただしサードショット(3打球目)以降は、バウンスする前に相手プレーヤーの体に当たったら相手チームの失点ですが、キッチン内に足がかかっていなければパドルに当たる〜すなわちボレーは勿論OKです。

このPBallゲーム中に発生したデッドボール状態ですが、わざと(故意に)した場合のニックネームがあります。”ナスティー・ネルソン”です。ナスティーには”悪意のある、ムカつく、野蛮、汚い、ひどい”といった意味があります。名前の由来ですが、PBallのトップ・プレーヤーの1人とされているTim”The Puppet Master”Nelson(ティム ”ザ・パペット・マスター” ネルソン)が、プレー中わざと相手の体にぶつけるような強打を打ったりすることから”野蛮なネルソン”みたいな感じでニックネームがつけられました。彼はPBall界の言わば問題児というか、ヤンチャ坊主で、ゲーム中フェアーでないプレーをしたりF用語(スラング)を使ったりし、相手チームから苦情が出たりします。なんか往年のテニスプレーヤーのジョン・マッケンローを彷彿とさせますね。笑
話の種に、そんな彼の暴れん坊ぶりが炸裂する動画がこちら。↓

英語ワンポイント1:ナスティーについて

ついでなので、英語ワンポイント解説を加えます。
ナスティー(Nasty)という言葉は、上記の通りネガティブなイメージの言葉です。しかし現代用語におけるナスティーはあながちネガティブな表現だけに限らず、”只者じゃない。一目(いちもく)置かれる”ような人、またはそのような言動をした人にも半ば称賛する表現の一つとして若い人たちはよく使います。
例えば、PBallの男女混合ダブルスの試合で女性プレーヤーが相手チームの男性と強打ラリーを打ち合って最後に超強力スマッシュでポイントを勝ち取った場合など、観客席から「Oh my god, she’s NASTY !!!(オーマイガー! 彼女スッゲーな〜)」と称賛的に声が飛んできたりします。男性を怯えさせるような女性はNastyです。Nasty=Sexyという印象を持つ人も多いです。セクシーな悪女などはNastyですね。

英語ワンポイント2〜 ”デッドボール”について


私は上の文章で、日本語で分かり易いだろうと思ってデッドボールという言葉を使いましたが、実はこの言葉は和製英語です。野球で”ピッチャーが投球したボールがバッターの体に当たった”場合、こちらではHit-by-pitch(ヒット・バイ・ピッチ)と言います。こちらの野球用語で”ボール•デッド”というのはありますが、”試合の一時停止”の意味で、日本のデッドボールとは全然意味が違います。なので、例えば私がPBallのゲーム中、私の体にボールが当たったとして私が「DeadBallだ〜!」と言ったとしても誰もなんの事か分からず What???という感じです。

サーブの立ち位置のルール

次にサーブの時の立ち位置についての基本ルールです。
サーバーがAさんの場合。
1:サーブの際足がベースラインに掛かっていてる、または足が完全にコート内に入っている場合は失点(フット・フォルト)となる。
2:サーブはセンターラインの延長線上より内側から打たねばならない。
3:サーブはサイドラインの延長線上より内側から打たねばならない。
*すなわち上の図の赤点で囲んだ内側に立って打たねばなりません。ただし足さえ赤点の内側にあればパドルや手が赤点よりはみ出していてもOKとなります。そしてこのルールはワンバンドさせて打つサーブの場合も同様です。ボールは赤点の枠内でバウンドさせて打たねばなりません。


PBallには細かなルールがすごく沢山あります。レクリエーションとしてのプレーの場合でも、なるべくルールを把握してプレーを行いたいものですね。




最新情報をチェックしよう!
    >こころもからだも幸せに

    こころもからだも幸せに

    本当に大事なことは、自分自身と自分の愛する人たちの心とカラダの健康に気を配ること。どんな人でも”明日は何が起こるかわからない”のだから、今をキラキラと輝いて生きてゆきたい。