インディアン・ウェルズ・テニス・トーナメント: ピックルボール102

パーム・スプリングスという街

3月8日から南カリフォルニアの砂漠の街、パーム・スプリングスにおいて、今年も”インディアン・ウェルズ・テニス・トーナメント”が始まりました。テニスのグランドスラムと言えば、USオープン、オーストラリアンオープン、フレンチ・オープンそしてウィンブルドンの4大会を言います。でもインディアンウェルズはこの4大大会と同じレベルの重要度、賞金総額の高さ、そして人気を誇る有名なイベントなのです。パーム・スプリングスという街は真夏は気温連日40度以上とめちゃ暑くて過ごし難いのですが、それ以外は毎日30度前後くらいで砂漠の街だから湿気がなくカラっとしています。でも日が落ちると気温は15度くらいまで下がったりしてかなり冷え込みます。アメリカではフロリダと、そしてここパーム・スプリングスは裕福層の2大リタイアメント・ライフ(老後)理想の地とされています。 レンタカーを運転してるとマセラティやらランボルギーニやらベントレーなどの高級車が私を追い越して行きました。
なんで有名かというと、特に昔から数えきれないほどのセレブたちが大邸宅をかまえていたこと。エルビス・プレスリー、マリリン・モンロー、スティーブ・マックイーン、エリザベス・テイラー、フランク・シナトラ、レーガンさんやオバマさんなどの歴代大統領からビルゲイツまで、ここから車で2時間くらいのハリウッドに住むセレブたちのセカンドホームやパーティー・ホームがこの小さな砂漠の街に集まっていました。 セレブや超大金持ちが豪邸を構える場所なので街は綺麗に手入れが行き届き、従って世界から集まってくるテニス・プレーヤーたちもみーんなパーム・スプリングスが大好きなのです。かのウォルト・ディズニー氏は特にパーム・スプリングスに思い入れがあり、ディズニー社は最近、ここ数年内にパームスプリングスの砂漠地帯にウォルト・ディズニーをテーマにした”ディズニーの街”を作ると発表しました。 
上の写真はパーム・スプリングスの一番賑やかなダウンタウンのストリートの真ん中にドカンと聳え立つマリリン・モンローの像です。高さは約8メートルあります! これ、一時は”女性の股間を見上げる像は性的で不謹慎”という理由から(なぜか)シカゴに引っ越したりしましたが、裁判沙汰になった後、無事再びパーム・スプリングスに帰ってきたばかりの彼女を写真に撮ることができました。

インディアン・ウェルズとピックルボール

インディアンウェルズは町の名前ですが同時にテニストーナメントの俗称でもあります。インディアン・ウェルズ・テニス・トーナメントの正式名称は、フランスのインターナショナル金融グループBNPパリバ主催なのでBNPパリバ・オープンと言います。そして会場の名称は”インディアン・ウェルズ・テニス・ガーデン”。インディアンウェルズで毎年行われる最大のピックルボールの大会ナショナルチャンピオンシップ(ナショナルズ)のサイトにあったデータを翻訳してみます。

『カリフォルニアのパーム・スプリングス郊外にある最高設備のインディアンウェルズ・テニス・ガーデンで、今年2022年も11/5~13日までUSAピックルボール・ナショナル・チャンピオンシップが開催されます。会場はBNPパリバ・オープン開催地〜男女混合総合のテニス・トーナメントとしては世界最大、インディアン・ウェルズ・テニス・ガーデンには世界2番目に大きなテニス・スタジアムがあります。スタジアム1(センター・コート、メイン・コート)は16.100席を誇りスタジアム2は8000席あります。センターコートを含め全部で29テニス・コートと、そしてユニークなチャンピオンシップ・ピックルボールコートがあります。』
The 2022 Margaritaville USA Pickleball National Championships will return from November 5-13 to the state-of-the-art Indian Wells Tennis Garden, located just outside of Palm Springs,California. The facility is home to the BNP Paribas Open – the largest combined men and women’s tennis tournament in the world. The Indian Wells Tennis Garden features the second largest tennis stadium in the world – an impressive 16,100-seat Stadium 1 – as well as a permanent 8,000-seat Stadium 2. The venue also boasts 28 world class courts and a unique championship pickleball court.


そう、この会場は毎年11~12月頃に開催されるピックルボールのナショナルチャンピオンシップの会場でもあるのです! 昨年2021年の後半はコロナがやっと落ち着いてきた、という時期でしたが12月に行われたナショナルズでは参加者2342人、3944試合そして審判は87人と、ピックルボールの大会では世界最大となりました。ピックルボール・コートの数は”チャンピオンシップ・コート(センター・コートとかメイン・スタジアムとかとも言う)が1コートそして残り48コート合計49コートもあります。これも勿論世界最大です。私はこのナショナルズに観戦に行くのが夢でもあります。

一つだけ問題なのは、駐車場。テニスガーデンの敷地だけでもめちゃくちゃ広いですが、あちこちに隣接された駐車スペースがまただだっ広く、駐車場から目的のテニススタジアムに行くまで徒歩30分くらいかかったりします。とうわけでとにかく物凄く歩くことを覚悟してください。(上の写真が駐車場がかなり一杯状態のテニス・ガーデン)

インディアンウェルズには有名人もいっぱいくるよ

テニス愛好者の中には当然セレブや著名人も山ほどいます。イギリスのウインブルドン大会には皇室の方々もよくお見えになりますね。私がお高いチケットを払ってセンターコート(メインスタジアム)の試合を見に行った時には次の写真のお二方を見つけました!誰だかわかりますか?

上の写真の黄色の矢印、彼はビル・ゲイツ氏です。そして白矢印は、これは日本ではわからない人の方が多いと思いますが、アメリカのビジネス界では知らない人がいないという大富豪(総資産1千億円以上、現77歳離婚4回現在独身。フォーブス誌データで世界9番目のお金持ちと言われてる)〜ラリー・エリソン氏です。この写真撮った別の日には彼は若くて綺麗なアジア人女性と同席してました。彼はハワイのラナイ島の殆どを所有し普段はそこに住んでます。彼はアメリカ・オラクル社のオーナーですが、大のテニスファンなのでここインディアン・ウェルズ・テニス・ガーデンも彼が作りました。インディアンウェルズはすごく儲かってると思うけど、彼にとってはここは収入目的のビジネスというよりもう単なる趣味のレベルなのでしょう。数十億円の利益なんて彼には本気のビジネルレベルではないのです。笑 
この上の写真で、彼らが座っているベージュ色の”VIP席”のエリア、実はこのエリアの下に秘密のVIP通路があり、そこを通って秘密のVIP用休息室やらパーティールーム、ホテルのような部屋などがあるそうです。オーナーのエリソン氏の他ビルゲイツとか歴代の大統領とかがここを利用するんだそう。 こう言う話を聞くと本当に”Money is Power = 金は力なり” を実感しますね。 エリソン氏は何をやるのも”やる時は誰も想像できない、または実現できないと思うレベルの大きさでやる”人のようで、この秘密のVIPエリアのキッチンのガスコンロだけでもイタリアから輸入した2千万円のコンロなんだとか。こういった凡人には理解を超えた大掛かりなことをやっちゃう人は他に、私の尊敬するリチャード・ブランソン(バージン・グループ代表)がいますが、いつの日かこういった超マックスな大金持ちの人がアメリカに私たちの想像を絶するような一大ピックルボール施設を作ってくれたらどれほど素晴らしいでしょう! などと夢見るこの頃です。

テニスガーデンの中のNobuに行ってみた

インディアン・ウェルズ・テニス・ガーデンはディズニーランドみたいにだだっ広いです。その中にはテント張りの軽食ブースが沢山あり、サラダやメキシカン、ホットドッグやサンドイッチ、アジア料理などの軽食が食べれます。(飲食物の外からの持ち込みは禁止)ビールにタコスなど頬張りながらテニス観戦ができます。そして敷地内に立派なレストランも数軒あります。その一つである、世界中に支店を持つジャパニーズ・レストランのNobuに行ってみました。Nobuは第2スタジアム敷地内にあり、床から天井までのガラス張りのカウンター席から第2スタジアムのテニスの模様を観戦しながら食事ができます。このカウンター席に座るには1人最低1万5千円ほど注文しなければならず、1回座るとその時に行われてる試合を最後までそこに座って観戦できます。たった113.4gの和牛ステーキが1万5千円でした! お寿司の鉄火巻きが1300円だ! でも外は35度以上と激暑く、エアコンの効いたNobuの窓からテニス観戦出来る贅沢は貴重でした。次の写真、右側の和牛のたたきはこれで1万円以上。確かにとても美味しかったけど、いくらなんでもこれらのメニューは少々ボッタクリではないでしょうか? と、眉に皺を寄せる私でしたが、これらの高級レストランはもう超満員でしかも予約を取らないので店に入れるか否かは運です。2人で食べてチップを入れて平均4〜5万というところでしょうか。

これは1600円ほど。比較的安めのデザートで”ブルーベリー・ゆず・ババリアン”とありました。ババリアンは日本で言ったらババロアですね。 テニスボールを型取ったこのデザートは甘さ控えめですっごく美味しかったです。
Nobuはご覧のとおり第2スタジアムにくっついています。
Image source: parmspringslife.com
窓際がNobuのカウンター席。 私が行った時はコロナの規制も取れたのでもうガッチャガチャに混み合っていました。

次の写真は私が好きなココ・ガウフです。トップクラスのシモナ・ハレプとの大戦で、この試合は近くで見たかったのでコートに近い席を入場料とは別に購入して観戦。この日はココちゃんの18歳の誕生日でしたが、負けちゃった。自分への誕生祝いになれなくて残念でした。

この他にも毎日テニスガーデンへ通ってたくさんの試合を見まくりました。テニスプレーヤーは毎年どんどんと背は高くなって歳は若くなってきますね。

最後は動画を編集したのでここにアップします。私のアイボーとアイボー父はスポーツならなんでも好きだけど特にテニスファンです。テニス観戦目的でモンテカルロやイタリアやスペインに行く人たちです。今回は3人で男子シングルス準決勝のチケットを入手してコート近くの席で我らがアイドル、ラファエル・ナダールの試合を観戦。しかし実際このチケットを購入できてラッキーでした。ナダールのプレーは当然世界最高レベルなわけだけど、今回のセミファイナルの相手はナダールと同じスペイン人のカルロス・アルバラス。私達皆んな聞いたことの無い名前でしたがプレーを見て仰天しました。彼はまだ18歳なんです! 彼は数年前にもナダールと対戦して、肉体的にも経験的にもまだ未熟でとてもナダールに勝てませんでしたが、今回はもう堂々のプレーで、結果的にはギリギリで負けちゃったけど、なんとも堂々の素晴らしいパフォーマンスを見せて観客を驚かせました。アイボー父はナダールがこのアルバラスくらいの歳からずっとナダールのファンでしたが「まるでデビューした時のナダールを彷彿とさせる新星が現れたな」とちょっと感動してました。今後が楽しみなプレーヤーです。


インディアン・ウェルズは毎年3月に開催されます。LA=ロサンゼルスから車で2時間弱のパーム・スプリングスに旅行はいかがですか? ここで行われるピックルボールのナショナル大会は世界最大のピックルボールのイベントで毎年11〜12月に行われます。 テニスもピックルボールも、ここの大会ではすごく沢山のウエア、ファッション、ラケットやパドルなどのお店が出るのでお買い物も楽しいです。
カリフォルニアらしいバケーションが楽しめますよ!

Aya





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